私と悪阻の記録。

悪阻の記録も残しておこう。
なんなら悪阻は憎い。他の人と比べることでもないし、酷すぎて入院したわけではなかった私のレベルですら悪阻は憎い。

私自身、そこまで過去を引きずらないタイプであった(はず)だし、皆が皆口を揃えていう。「辛いけど産んだら子供は可愛いよ~吹っ飛ぶよ~!色々忘れちゃうよ~!」と。

そんなことはない。

私は今わが子を前にしても”辛かった”の記憶は忘れていない。

正確には”その瞬間”を正確に感じ取れているわけではないから、忘れている分類に入るのかもしれない。それでも目の前にいる娘への気持ちと、悪阻への気持ちは別だ。吹っ飛んだわけでない。なんなら吹っ飛んだものだって掴みとれそう。

どんな体の不調も痛みも本人でなければ分からないし、なってみないと分からないもの。感じ方も人それぞれ。それでも私はやっぱり真っ先に思ったことは【人生で教わったことなくない?この辛さ…】が一番だった。

勿論、教わっていないわけではない。周りから聞いている。それでも自分の想像を超えてくる”しんどさ”がそこにあった。

神様が目の前にいたら話してみたいものだ。悪阻の辛さも出産の痛みも両方経験しなければだめ?計算間違えしてませんか…小さなとこから人間出すのびっくりするのよ…悪阻もこんなに辛いの聞いてないのよ…。

また職場への報告だって気を遣うのよ…無事に産みたい→でも分からないから不安だ→悪阻も辛い→日々耐えて通勤の負のループ。

だからこそ、夫婦で話し合わせて欲しいくらいだ。悪阻担当と分娩担当どちらを担うかって決めてから挑みたい。実際そんなこと話し合ったらなんか喧嘩になりそうだけど。(なんか腹立たしくて長々としてきた…)​

悪阻にも色々な種類がある。
□吐きづわり □食べづわり □むかむかする □においづわり □眠気、だるさ □よだれづわり □歯磨きが辛い □味覚の変化 など

私はその中でも、
■吐きづわり(4か月、毎晩吐くタイプ)
→→とにかく吐いて横になるのみ。
■むかむかする(昼以降から夜)
→→とにかく耐えて耐えるのみ。
■眠気、だるさ(これは妊娠前からなので実際は不明。笑)
→→仕事終わったら寝るのみ。
■味覚の変化
これが一番大きかった。むしろ産むまで口の中は常に苦かったのでガムを食べている方が楽な気がした。

→→食べられたもの◎ どうにか食べられた△ 無理×
◎氷(兎に角口にいれていると楽になった一瞬でなくなる氷。這いつくばって氷ばかり求める私を夫は本気で怖がっていた)
◎トマト
△バニラアイス(13週くらいから口にできた)
△玉子サンドイッチ(安そうなパサパサしたやつ)
△ゆかりご飯(普通の米は無理)
△お米よりはパン
△フルーツ
×出汁の味がするものすべて
×ルイボスティー
×麦茶
※※基本的には吐き戻したときの味を考えて食べ物は選んでました

味覚の変化は一番厄介だった。この出かけられない世の中”美味しい”を奪うなんて…と悲しくなったし、一生続いたらどうしようと不安にもなった。が、今はなんでも美味しいと食べることが出来ているので本当に体って不思議だ。

妊娠中、悪阻が辛くて夫が家事をしてくれて本当に助かったのです。
上記に書いたものが基本的に受け付ける食べ物ではあったけれど、妊娠中に夫が家事ヤロウ!(でしたっけ?番組名)を見て作ってくれた炒飯は、人生で食べた炒飯の中で一番美味しかったです。

それと同時に、妊娠中に作ってくれたビビンバ。
味がどうとかでなく、私の気持ち悪いMAXと、折角作ってくれたのだから…と口に入れたタイミングが悪くて直ぐに吐いたんですけど。。。
吐いた後もビビンバの風味?雰囲気?が次の日も消えなくてですね…産んだ今でもビビンバはトラウマになっています。

次に人間が進化するときには、悪阻なんてない方が良いけれど。
もしも悪阻をなくせないのであれば、やはり分担させて欲しい。


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