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#47最後のチャンス/運命の恋

そして、そこから数日に1回、携帯やパソコンからアナタを検索する日々になった。

こんな自分、惨めで仕方ない。もう会えないアナタの事をどれだけ考えても、今の状況をどれだけ後悔しても、時間はもとには戻らないんだから。

そんな日々を過ごしていたある日、関西で大きな地震が起きた。

アナタと別れてから10年も経っている。最後に連絡をしたのも7年前。まだ同じ場所に住んでいるとは限らないし、そもそも私から毎回別れを切り出したくせに、今更アナタに連絡なんて出来る存在ではない。でもただ単純に心配している気持ちがあるのも嘘ではない。

そして思ってしまった。これは神様が与えてくれたチャンスなんじゃないかと。

分かっている、私がしようとしている事はただのストーカー行為。気持ちが悪いと思われてシカトされても当然だし、そもそも連絡して返事がくるのかも分からない。いや、来ない可能性のが圧倒的に高いだろう。けれど、今ここでウジウジしていても何も変わらない。だったらダメ元で連絡してみよう。失うものは何も無いんだから。

アラフォーのおばさんと呼ばれる年齢の自分が10年も前に別れた誰かの事を未だに引きずって、毎日その人の事を考えている。そんな自分が好きでは無かった。だからむしろ、アナタの事をフッ切る良いきっかけになるかもしれないとも思った。

携帯を握りしめてそんなふうに1時間悩んだあげく、私はアナタに短いメッセージを送った。

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