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春の沖縄の思い出

ここ2日ほどびっくりするくらい気温が高く、急に春めいてきました。いつもの調子で厚手のコートを着ると後悔するほど暖かい。

みなさんこんにちは。村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

春が苦手、という話を以前したのですが、暖かくなるのはそれなりに嬉しい気持ちになります。どうせ三寒四温とか言ってすぐ寒さがぶり返すのはわかっているのだけど、寒いよりは暖かい方が良い。

2月に急に暖かい日が訪れると、大学時代、沖縄県立芸大や琉球大に通っていた地元の友人たちに会いに、春休みに沖縄へ行ったときのことを思い出します。

当時のわたしは雨女の気質があったのか、大学時代2回ほど春先に沖縄に行って、両方とも全日雨でした。気温は5月みたいに暖かかった。雨の中、ビニール傘を差して歩きました。

首里は坂道ばかりで、坂を登る足取りの重さと湿気をたっぷり孕んだぬるい空気に包まれて、なんだか水の中を歩いているような気分だった。
空気は分厚いウールみたいで、雨粒まで生温いような気がして、それが妙に心地よかったのを覚えています。

道端に植わっているがじゅまるの不思議な造形、鮮やかに咲くブーゲンビリアの花、見慣れない形のマイマイなど、どこを切り取っても特別な光景に見えました。
当時Coccoばかり聴いていたこともあって、沖縄という土地への憧れがフィルターになっていた部分はあったにせよ、見えるものも触れる空気も、とても美しかった。
抜けるような青空が見えなくても。

観光旅行ではなく、ただ友人の家に遊びに行くために訪れた場所が、日常の景色からほんの少し離れている。そのことがドラマチックで楽しかったんですよね。

春先、乾燥した空気が雨で潤い、驚くほど気温が上がった日にはいつも、首里の坂道を歩いて、水の中みたいだと感じたことを思い出します。もう沖縄にはひとりも友達はいませんが、またふらっと、春先に訪れたい場所です。

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