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グループホームの利用者が高齢化・重度化していくと、日中との連携がより重要になる話

令和3年度から新たな障害福祉サービスの報酬改定が決定しました。

論点の1つにグループホームにおける「障害者の重度化・高齢化への対応」が挙げられています。

現段階では「重度障害者支援加算の対象者の拡大」と「日中サービス支援型グループホームの重度・中軽度の報酬の差の拡大」がありますが、高齢化や重度化に対応したグループホームの報酬が増加し、人件費に当てることで手厚い人員を配置できるようにすることを目指しているのでしょう。

こんなツイートをしました。

高齢化に伴い、日中もグループホームで過ごすことができたり、重度の方を受け入れるためには今までのグループホームの体制では勤務を回すことが困難になります。

今回はグループホームの高齢化・重度化への対応に関するお話です。

グループホームの利用者の高齢化

グループホームは親亡き後の住まいとして建てられることが多いです。

利用者を預けるケースには以下のケースが挙げられます。

・子どもが若いうちから預けるケース(20代から)
親の高齢化により子どもが見切れなくなり預けるケース(40代から)
親も兄弟もご自身も高齢化したことで預けるケース(50〜60代から) 等

ここ最近では利用者の高齢化に伴い、グループホームに預けるケースが増えているようです。

高齢化していくことで物忘れ、身体機能の低下による転倒の危険性等が顕著になります。

車椅子を利用されることも視野に入れる必要があります。

利用者が高齢化していくことで食事・入浴・排泄のケアが支援者にとって重労働となります。

利用者が今までご自身でできていた食事・入浴・排泄に人手を割くことになるため、今までよりも各場面にプラス1名は配置する必要も出てきます。

車椅子の方であれば、入浴や排泄の場面に2名必要になることもあるでしょう。

高齢化に伴うグループホームは利用者の変化だけでなく、勤務もより手厚くする必要が出てくることになります。

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