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デコ巻き寿司を通して日本の食文化を世界に広げていきたい、日本デコずし協会、恒岡恵美さん

大人だけではなく子どもにも親しんでもらえる、切っても切っても柄の出る巻きずしを“デコ巻き寿司”と命名し、あらゆる世代が楽しめる“デコ巻き寿司”の図柄およびレシピの開発・流通、そしてインストラクターの養成につとめている恒岡恵美さんにお話を伺いました。

恒岡恵美さんのプロフィール
兵庫県西宮市出身
★日本デコずし協会(一般社団法人 生涯学習開発財団(GLLC)) カリキュラム委員長
・2010年飾り巻き寿司インストラクター最優秀貢献者賞受賞
・2014年JLL協会アワード「優秀指導者賞」受賞
・2015年認定講師アワード「銅賞」受賞
 http://www.jll.or.jp/2015/10/02/認定講師アワード2015-開催報告/
★著書
「作って楽しい!食べて美味しい!巻きずし」2012年
「飾って楽しい!かわいいデコずし」2014年
「ディズニーツムツム巻きずし」2015年
「作って見て、食べて楽しい、巻きずし」2016年
改定版「作って楽しい!食べて美味しい!巻きずし」2017年
★マスコミ
「探偵ナイトスクープ」「NHKすてきにハンドメイド」「スーパーニュースアンカー」「おはようコール」「ズームイン!super」「おはよう朝日です」「魔法のレストラン」「ピーチ流」「TBS・BSヒットリサーチ」「GO!GO!Happiness」「長野放送」「ABCラジオ」「福井謙治グッモニ」「木村さーん!」などに出演
「女性自身」「ねこぱんち」「朝日ファミリー」画像レシピ提供。

記者 デコずしを通して、これからどんなビジョンを描いてらっしゃいますか?
恒岡恵美(以下敬称略) デコずしは、家族で一緒に楽しめるし、自分の嫌いな具が入っていても、子どもたちって自分が作ったものなら食べようとするんです。食育にもつながりますよね。お寿司って海外でも人気があるし、日本の食文化を世界の人に知ってほしい。そのためにはまず日本の人に知ってほしいと思います。

記者 デコずしは恒岡さんが発案されたんですか?
恒岡 もともと千葉県の房総半島の郷土料理としてふるまわれてました。この地域は農家が多くて、収穫したおいしいお米をいかに美しく見せて、たくさんの人に食べてもらうかでできた文化で、冠婚葬祭でまつり寿司として作られていました。今ではデコずしって有名になりましたが、以前はこの地域だけで、関西の人でも見るのが始めての人も多かったんです。たくさんの人に知ってもらいたいけど、教える人が必要なのでカルチャースクールで講師育成しました。おばあちゃんが孫につくってあげたいから習いはじめる方とかもいて、どんどん広めていきたいと思ってます。

記者 デコずしを始める前はどんなお仕事をされてましたか?
恒岡 もともと証券会社のOLをしていました。バブル時代だったので給料もすごいよかったですね。でも結婚したら仕事を辞めて家庭に入って、子どもが幼稚園に行くようになると、自分の時間ができるようになって働きたいと思うようになりました。薬剤師とか手に職があると時給が良かったので、手に職を持ちたいと思い、通信教育で医療事務の資格を取りました。でも病院の受付は自分に向いてなかったんです。話さずにコツコツやる仕事が向いてなかった。人と交わって話したり、楽しい仕事じゃないと続かないことに気づいて、お花を習ったり、トールペイント(木にアクリル絵の具で絵を描く)をしましたが、どんどん置き場所がなくなって、今度は小さいものにしようと思って、手作りのアクセサリーを作り始めました。私が作ったアクセサリーを色んな人に欲しい、買いたいって言われるようになって、お店に置かせてもらうようになりました。近所の画廊でビーズアクセサリー作りのレッスンの取材を受けてから忙しくなり、本の掲載をきっかけに複数の資格取得と共に作品をコンテストに出すようになりました。それから2010年の桂由美さんのパリコレのデザイナーチームに入り、自分の作った作品が採用された時は本当に感動しました。

記者 デコずしをはじめたきっかけを教えてください。
恒岡 ジュエリーは自分1人が楽しめる事ですが、デコずしは家族や友人みんなで幸せを運べるもの、笑顔になれるものだと思うんです。特に、デコずしを切った瞬間に、断面から絵柄が表れて、「すごい」って歓声とともに、みんなで感動して喜びを分かち合えることが楽しいです。親子でつくったり、おばあちゃんがお孫さんにつくったり、お母さんがお弁当に入れてあげたり、関係性が育まれる感じがします。学校で先生にすごいって言われて、子どもが鼻高々になれたり、キャラ弁が入ってないとだめってお子さんに言われて、お母さんの駆け込み寺みたいにもなってます。パーティに持っていったらそれだけで料理がうまい人だと思ってもらえたり(笑)、色んなところで使えるんです。

これは後から気づいたんですが、私の世代の子どもの頃のご馳走ってお寿司でした。大好きでいっぱい食べたくて、お寿司屋さんになりたいって言ってました。一緒に母と巻き寿司を巻いていましたね。作文にも書いてたり、昔から潜在的にお寿司屋さんになりたいって思ってたんだと思います。

記者 小さい頃の夢が叶った感じですね!
恒岡 そうですね。やりたいことが仕事につながってます。合う合わない、楽しい楽しくないって人によって違うけど、自分に合うものに出会えて本当によかったと思います。ジュエリーもお寿司も楽しくやってます。

記者 日本デコすし協会を運営されていて、理想やこだわりポイントなど教えてください。
恒岡 協会を立ち上げるときにこだわったのは、認定資格を取ったら終わりではなく、常に新しい柄をマイスターの皆様に提供していけるようにしたいと思いました。自分でデザインできる人は多くはないので、一人で行き詰ってしまうこともあると思います。だからこそ先生同士の仲間の交流って絶対必要だと思っているんです。今年で7年目になりますが、年に二回必ず研修会を開いて新しい柄を勉強する機会を作り、講師同士の繋がりを深めつつ、新柄を伝授できるようにと考えています。マイスターの皆さん同士も楽しくわきあいあいと受講してくださっています。協会自体はオールアバウトライフワークスという母体が運営や会員管理、広報などをしていて、デコ巻きずしのアイデアやデザインは主にカリキュラム委員のチームで相談しながら進めています。

記者 デコずしをする前にジュエリーとかされてらっしゃいましたが、ジュエリーはどんなきっかけでされるようになったんですか?
恒岡 例えば、この服に合う感じのジュエリーがほしいって思っても、お店にちょうど好みに合うものってないんですよね。これとこれを足して2で割ったものみたいに、なかなか好みにぴったりのデザインってなくて、ふと「自分で作ったら思い通りのものを作れるやん!自分で作ろう」と思いました。それからジュエリーにはまっていったんです。
今考えるとハンドメイド好きなのかもしれないですね。アラフィフのこの年になっても、今も変わらず好奇心がすごくあってまだまだ色んなことをやりたいと思っています。凝り性なんです。

記者 これからどんな美しい時代をつくっていきたいですか?
恒岡 食を使って華やかな時代をつくっていきたいです。デコずしという職で食を彩る。見た目も美しいし食べても美味しい。時代の流れに沿ったものを食でつくっていきたい。例えば、2020年のオリンピックに関わる柄だとか。デコずしという日本の食文化を通してみんなを笑顔にしていきたいと思います。

記者 ありがとうございました。見ても楽しい、食べても美味しい、しかも子どもから大人まで世代を超えてみんなで楽しめるデコずしがどんどん広がっていったらいいですね! 色んな柄を見ていて楽しいし、食べたくなります。誰かにつくってあげたくなりますね! これからどんなアイデアがうまれていくのか楽しみです。

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恒岡恵美さんの情報はコチラ↓↓↓
★日本デコずし協会HP  http://deco-sushi.com/
★恒岡恵美さんオフィシャルブログ  https://ameblo.jp/nandemodekiru
★恒岡恵美主宰 ユリシス・ドンネデコ/ビーズアート・デコ巻きずし・デコクッキー&カップケーキ 「マノクラッセ エミ」  http://www.manoclasse-emi.com/index.html
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<編集後記>
インタビューを担当した泊です。世界中の人たちがデコ巻きずしをつくったり、食べることで感動と、輪が広がっていったらいいなと思いました。オリンピックでどんな柄がデザインされるのか、楽しみです! これからもバイタリティ溢れる活動を応援しています!本日はお時間いただきありがとうございました。

この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。