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革命家のような熱い志と、世界初の技術で新規ベンチャー事業家、「フォレストガール株式会社」代表、井上裕介さん

☆井上裕介さんのプロフィール☆
大阪府出身、1989年7月生まれ、
大阪市立大学卒業後、関西アーバン銀行へ入社し、5年間勤務。
フォレストガール株式会社 設立
現在、フォレストガール㈱ CEOとして活動中

記者 前職では銀行員という安定した職業に就かれてましたが、退職してゼロからベンチャー起業家として立ち上がられたのは、どんなきっかけがあったんですか?
井上裕介さん(以下、井上、敬称略) 元々、起業したいと思っていて、どうせやるなら面白いことをしたい、誰もやったことないことができたらと思ってました。たまたま知人の弁理士の先生から「新規事業で新しい技術で市場に挑もうとしている人がいるから会わないか」とご紹介いただき、ホルムアルデヒドフリー(天然由来)の接着剤の研究をしている先生にお会いしました。そのときに「まつ毛エクステ」のサロンを経営されている、今は当社の会長から、サロンが問題を抱えていて、まつ毛をつけるときに使う接着剤で、お客様から「目が痛い」とクレームが来ていて、スタイリストの方も接着剤を常に使っているので、体を壊してしまう方がたくさんいるとのことでした。
その状況を変えたくても思いだけでは何も変わらない。市場調査をした結果、国からも自省勧告が出ていて、国も業界に解決を促してるけど解決していない状態。そこに害のない接着剤の技術を導入したら、市場に革新が起きるんじゃないか、そう思いました。ちょうど組織づくりが必要だったのもあり、先生とタッグを組んで、同志社大学内の研究施設で会社を立ち上げました。

記者 本当にゼロからのスタートだったんですね。今後の夢やビジョンはどのように描いてらっしゃいますか?
井上 この接着剤の技術を世の中に広げていきたいと思っています。美容業界からスタートして、将来は医療業界に広げていきたいです。なぜ医療業界かというと、もともと医療用の接着剤で「骨の形成」に使っていたんです。

あと私事ですが、私の祖母が首の骨を折ってしまって、寝たきり状態で、手術ができない状態なんです。骨粗しょう症で骨がスカスカになってしまっているので、手術のときにボルトを埋め込まないといけないんですが、今の骨に入れると骨が耐えられなくて、別の骨が折れてしまう可能性があって、手術ができないまま寝たきり状態になってるんです。それがすごくかわいそうで、この接着剤を使えば、元のように歩けるんじゃないかと思うんですよ。

記者 既存にあるものではなく新規事業をしようと思った理由は何かありますか?
井上 銀行の中で数字に追われて過ごすのが嫌になってました。数字がとれたって言う”結果”は、銀行側の理屈でお客様の理屈じゃない。お客様はお金が要るから借りている、銀行は貸さないと儲けられないから貸している。お互いwin-winなんですが、「もっと気持ちいい取引ができないのだろうか」という疑問がずっとありました。色んな取引先の社長から、「もっと夢を持ってできる仕事をしたほうがいいよ」と言われ、ずっと模索していました。

そんな時に、新規事業の話があったので飛びつきますよね。本当にいい話でよかったと思います。危ない話だったら、違う方向に行ってたかもしれないません。いい技術に出会えて、広めていける環境をつくれたのは本当に嬉しいです。

記者 なるほどですね、会社員をされていたときからずっとご自身の生き方に対する問題意識を持ってらっしゃったんですね。
井上 そうですね。単にサラリーマンで生きていくことは、安定して安心かもしれないですが、会社もいつ倒産するかわかりません。だから自分に力をつけたいと思いました。力をつけるためには経験が必要なので、経験をできるだけほしいとずっと思ってました。これを機に大手企業などの看板なしで、どこまでできるのかを試したいと思ってます。不安とかもありますけど、今後の期待、展望のほうが勝ってました。

記者 昔から時代の流れや常識に流されないタイプだったんですか?
井上 昔は長いものに巻かれるタイプでおとなしかったです。両親が銀行員だったので、銀行に入らないといけないと思ってました。楽なんですよね。毎日言われたことをこなすだけでいい。ただ給料は上限が決まってしまう。この上限を超えて色んなことをしたいと思うと自分で何かをするしかないので、そういった面からも長いものに巻かれえるタイプから脱皮していこうと変わっていきました。文型の人間がなぜ化学系に行くのかって、みんなに突っ込まれますけど、面白いフィールドがあったら行くのが当然だというのが僕の考えです。

記者 たくさん反対もありました?
井上 反対、不安の声はありましたね。銀行辞めなくてもいいじゃないか、辞めたところで大変やでって。でもやっぱりサラリーマンって言われたことするだけでいいし、ある程度やって、残業代つけて帰る立場だったので楽なんですよね。でも自分で何かするっていうのは生きた心地がするんですよ

記者 初めてまだ1年ちょっとですが、大変だったり、つらかったことはありますか?
井上 毎日、お金のことばかり常に考えてしまう。開発ってこんなにお金いるんだって驚かされますね。資本金がすべて試薬代金に消え、銀行から用意したお金が設備投資、試薬代に消え、人件費も含めてお金ってかかってきますね。でもその分大きなことができるから大変は大変ですが、迷惑をかけられないので、毎月お金の工面をどうしようかと考えています。開発で多分いけると思って混ぜた試薬が全然ダメだったり、いけたと思っても、前のメリットが消えてしまったりして、思うように開発が進まなかったりすると、お金賭けてるのにやっぱりしんどいなって思うことがありました。

記者 それでも諦めずに続けられるのはすごいですね
井上 仲間の力がありますね。僕は科学者ではないので、研究をしようと思ったら1年、2年かけないとできない。研究できるメンバーがいるので助かってます。サポートしてくれる教授もいてくれる。ひたむきに頑張ってると応援してくれる人も出てくるので、何とかその人達の力を借りながらやっています。

記者 どんなときが一番楽しいですか?
井上 製造開発です。「できた!」の積み重ねが楽しいんです。途方もない苦労だけど、「できた」っていう報告があるだけでもすごく嬉しいんです。そのためにやってるようなものですね。一歩一歩が大事で、目標に近づいていってる感覚が好きです。

記者 どんな美しい時代をつくっていきたいですか?
井上 この新しい技術で、人の生活をよりよい面に変えていきたいと思ってます。健康被害をなくしていきたいと思う、それがこの会社の使命だと思っています。世界の環境に対しても害がないようにしていきたいと思います。

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井上裕介さんの詳細はコチラ↓↓
・フォレストガール株式会社 
https://forestgirl.co.jp/
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<編集後記>
本日、インタビューを担当した泊です。今までやってきたことを切って、全く新しい世界へ飛び込んで、本当にゼロから出発された姿に、正直かっこいいと思いました。将来に不安する人が多い中、挑戦する姿は多くの人を勇気づけていると思います。本日は素敵なお話をありがとうございます。今後の益々の発展を祈念しております。

この記事は、インタビュー記事掲載サイト「リライズ・ニュース」にも掲載されています。