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2020/6/10 読書記録

7月号の文學界をパラパラと読む。

山崎ナオコーラの特別エッセイ「コロナ禍に読む『源氏物語』」が面白い。源氏物語を読みたくなる。角田光代さん訳のやつ。上中下巻でどの書店でも宣伝されてるのは知っていたけれど、こんなのを読むと買ってしまうじゃないか、と思う。山崎ナオコーラさんは、どの小説でも自分が思う新しい生き方や考え方を提示してくれる。でもそれが、新しすぎて、読む人によっては受け入れられなかったりわからなかったりするのではないか、と思うし、私が文章を上手になりたい理由の一つは、山崎ナオコーラ作品の魅力をしっかりnoteに書きたいからだ。このエッセイを読んで、山崎ナオコーラさんの考えることに触れて、また好きだと思った。どの小説、エッセイを読んでも、文章で戦おうとされている精神を感じるし、少しずつ時代が山崎ナオコーラに追いつこうとしているのではないか。いつか人気が爆破する気がするから書き続けて欲しい。私は買い続ける。

他にも、DJ松永さんの新連載のエッセイ「ミックス・テープ」、コロナに関連する特集「疫病と私たちの日常」、平野啓一郎とロバート・キャンベルの対談「ドナルド・キーンとは何者であったのか」を興味深く読んだ。買ってよかった。


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