日記2023年9月③

9月25日。

先週一週間胃を悪くしていて少ししか食べられなかったので痩せた。食事量は戻ってきている最中だけれど、このまましばらく控えめな食事でダイエットを続けたい。若い頃は痩せていて大食いだった。それはもうしっかり過去のことになったと感じるがまだ頭は追いついていなくて、このくらいでお腹いっぱいになるだろうという目測の半分くらいでちょうどいい腹具合になる。この一ヶ月ほど食事制限(夜を減らす)と運動(踏み台昇降)とストレッチを続けることができていて、なんというか新しく生活習慣を作っているという感じがする。

今日は久しぶりにマッサージに行った。左の首筋が硬く痛むのでその辺りを重点的にやってもらった。マッサージを受けて気づくのは、施術者の手が触れる部位はその都度小さいということだ。当たり前だが、揉まれるのは一点だけで、体のほとんどの部位は待ちの状態である。一瞬、これ左右同時にやってもらえたらもっと気持ちいいんじゃないかと思うのだが、左右同時くらいならいいとしてもそれを拡大していって全身をせーので同時に揉んだら気持ちいいかといえばそんなことはないと気づく。マッサージは二人で30分でやってもらうよりも一人で1時間かけてやってもらったほうがいい。マッサージはそういうものだと思う。どうもマッサージは体の上に揉まれていない場所と時間を確保することが重要らしい。マッサージの効能は間接的なのだとも言えるし、二次的なのだとも言えるだろう。足裏マッサージなんてまさにその思想だ。足裏を揉むことで間接的に別の場所が緩む。一点のツボを突くと別の領域に影響が出る。

今日の読書、『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話』(山口祐加、星野概念、晶文社)。これも同じような視点で読んでみる。料理という行為の中のいくつかのツボを突いてみると、それが生活の中の「ケア」として別の場所に作用する。これはうつ病の回復期にある人にとっても大事なことである。うつ病の回復期にはうつ病という疾患の特異性から離陸してより一般的な健康を構築するという課題が生じるので、(現時点では)医学書よりも一般書にヒントが多い。どのツボを突けば楽しく料理をするという現象を起こすことができるのか、そういう「生活のマッサージ」に関する試行錯誤がこの本にはある。星野概念さんとの対談が含まれているのがどのような作用をもたらしているのかも今後読み進める上で気になるところ。

夜はめずらしく子供が自分から近所のトンカツ屋で食べたいと言ったので、準備していたピーマンの肉詰めは明日に回して食べに行った。大学には行かなかったし文フリに出す小説も足踏み中。

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