シリーズ 地方移住失敗譚

山田は半年ほど前のこと、つまり去年の秋となるが、配偶者と離別し、首都圏を離れ、まだそんなに衰えていない「はず」の体力と、ちょろっとした技術などで、地方活性化に一役担えないかなと、心を踊らせながら四国のとある自治体を拠点として、尽力したつもりであったが、結局はただの地域の人たちの心を理解しない、ただの厄介者としてしかなれなかったため、この新年度の半ば、四国某自治体を完全撤収する。

奇妙であり、貴いお支えあり、優しさと温かさという人の心に触れながらも、なんにもお返しなどできず、むしろ出ていってくださいという立場になってしまった以上、反省と懺悔の念も込めて、地方自治体移住に、失敗した山田の有り様を、文章にしてみようかと目論んでみた。

四国某自治体のみなさん、ごめんなさい。
Iターンというものを誠に履き違えて捉えて、ただ迷惑しかかけることができなかったこの山田を赦してください。

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