UBER EATS配達したらレストラン運営者に聞いてほしい事実が判明した話

配達員として電動付き自転車での配送を体験して大変だったことを簡単に3つにまとめてみました。(1)距離は近くても意外と時間ロスしている。(2)タワーマンションは、別の仕組みが必要。(3)デリバリー専用の容器需要がある。

(1)距離は近くても意外と時間ロスしている。

新宿エリアで配送しました。
目的地を見ただけでは、直線距離しか分かりません。
『よし、ここからだとそんなに遠くないな』と仕事を受けると、『げっ、坂キツ!』となることもしばしばです。
※逆風コンボに見舞われると、歩いた方が早くね?となります。

解決策として、高低差が可視化された地図があれば助かると感じました。
新宿エリアはどこも混んでるので、渋滞情報より高低差情報の方が大事だと思います。

ベテラン配達員は坂道等の情報が頭にインプットされているので問題ないと思いますが、新米配達員にはかなりハードでした。

また、大通りも裏通りも混雑していて危ないです。なかなかスピードが出せません。車道も路駐車が多く危険を感じました。自転車専用道路かあれば文句なしですが、改善には街作りが絡むのでまだまだ時間がかかると思います。

電動自転車に加えて電動スクーターや電動キックボードなどの需要が増えるのではと期待しています。法律整備の問題もありますが、セグウェイのような機材も便利だと思います。

(2)タワーマンションは、別の仕組みが必要。

タワーマンションはセキュリティーがすごく充実している分、配送効率は非常に悪くなります。極端な例ですが、商品ピックアップに10分、目的地まで10分、タワーマンション内で10分といった具合です。一日に10回配送した場合、タワーマンションありなしでは相当な差が出ます。
計算を単純にするために、商品ピックアップに10分、目的地まで10分、タワーマンションで10分とします。タワーマンションなしで10回配送するには、20分×10回=200分となります。タワーマンションのみの配送となると、200分では6.6回にとどまります。

今後、タワーマンション向け玄関先配送はせ報酬金額をあげないと配送を拒否するドライバーが増えるのでは?と危惧しています。1階での受け渡し、またはコンシェルジュへの配送を通常価格にする等で同価格を維持するのもありかなと。

デリバリー専用の容器需要がある。

配送を始めてから一番緊張したのは、汁物を運ぶときです。経験のために、汁物配送を拒否せずに受けました。ラップを二重で巻いたり工夫されているので、少々の振動や衝撃ではこぼれませんが、それでも緊張しました。

ラーメンに限らずですが、今後は配送に適した容器がどんどん出てくると思います。レストランによって容器サイズはバラバラですが、効率よくするにはウーバーが容器に関する規定を作り、資材メーカーはその規定に準じた容器を提供するのが効率的だと考えます。容器のサイズもウーバーバッグ(配送員が背負っているロゴ入りのバッグ)に適したサイズになり、配送中の事故は減るでしょう。

配送効率に適した店舗立地がかなり重要

今後も自宅玄関先まで配達してもらうサービスは市場規模が増えると思います。一回サービスを体験すると分かりますが、本当に楽です。配達する側の効率を考えるとビルやマンション一棟に色んなレストランのセントラルキッチンを設けることで配送効率が上がると思います。

ウーバー配送をやっていて一番ラッキーなのは、商品ピックアップ先のレストランから、送り先が2箇所ある場合です。配送効率が桁違いです。通常は、一つ目のレストランでピックアップして配送が終わると別のレストランでピックアップして配送するという流れです。しかし、ピックアップするレストランが同じ場合は、一つ目のレストランでピックアップして配送した後、レストランに寄ることなく配送にいくことになり、配送効率が良くなります。要するにピックアップ場所が集中すれば、配送効率が上がるということです。

不動産ビジネスになってしまいますが、都心部のビル一棟で大量のシェアキッチンを確保すれば、非常に面白いビジネスに繋がると考えます。ウーバー創業者がそのようなシェアリングビジネスに注力しているとのことですが、日本でもチャンスを秘めていると思います。

YT&H

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