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赤き花は、時の言葉を紡ぐ

一言紡ぐ、言葉(ことのは)の
 甘き夢見る、このうつつ

多くの時巡りて、ここに立つ

冬が終わり
春がはじまりの日
赤き花

その花はこれから咲き誇る
 愛の日々をささやくように
  この部屋で咲いていた

いつものように
 圧縮された
  時の言葉を話していた

その部屋に
 馴染みの一人が女性を連れてきた

その声は
 風に舞う花びらのように
  部屋に広がる

彼女と話した瞬間
 脳に響き
  真実を見る瞳が溶け出す
   キラキラと
    艷やかに

その響きは心に届く
  
二人の声は共鳴を始める

二人の魂は鳴り響く

自覚してか
 無自覚か

彼女は
 ほんの僅かな会話で
  時を超えた

我に返る
 この響きは自分だけか?

確かに強い喜びの共鳴を感じた

その日から

心に
 赤い花が咲いている

今日も
 その花は
  心に話しかけている

この時が
 この今が
  喜びであると

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