河村電器のランサム攻撃で従業員情報が暗号化、復旧は断念

こんにちは。高橋です。
ランサムウェアの被害が継続して増えているようです。

電気機器の製造や販売を手がける河村電器産業は、本社やグループ会社がランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたことを明らかにしました。

一部データについては復旧を断念したとのことです。

出典：河村電気産業

本社および子会社である河村電器販売、キッズウェイ、テクノバン、河村物流サービスがサイバー攻撃を受けた、とのことです。

SSL VPNにおける脆弱性を突かれ、サーバやNASがランサムウェア「CryptXXX」に感染したとのことです。

4月18日に社内システムで異常を確認し、サイバー攻撃を受けたことが判明しました。

一部データが暗号化されたことを確認し、警察へ被害を相談するとともに、システムを停止して外部事業者の協力のもと調査を進めていました。

今回のサイバー攻撃で、同社やグループの退職者を含む従業員の情報が暗号化される被害が発生しました。

氏名、住所、電話番号、生年月日、性別など含まれています。

マイナンバーについては含まれておらず、外部において情報の流出は確認されていないとしています。

暗号化された従業員情報の復旧については6月6日に断念し、個人情報の毀損が生じたとして個人情報保護委員会に報告しました。

被害にあったサーバなどについては、復旧や再構築したとしていますが、従業員情報以外のデータにおける毀損状況などは明らかにしていなません。

河村電気産業社は、サーバの再構築などを実施し、EDRの導入など行い監視体制を強化し、今後は定期的に脆弱性診断を実施したり、従業員教育など進め、再発の防止を図るとしています。