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プロジェクトあるある(54)

本日のプロジェクトあるある:

「海外受注生産の入荷日を制作日数スケジュールに組み込むも、輸送にかかる日数を考慮してなかったことに直前で気付く」


機器を注文したときに、どの位で届くのかということは当然プロジェクト計画時に盛り込む必要があります。

あるお客様で、社内電話システムの制御を行うサーバー(パソコンのでっかい版です)の導入検証があり、WBSを検討していました。

当然ながら、機器の発注から入荷にかかる日数もWBSの中では盛り込む必要があります。

調べていくとこのサーバは海外の工場で受注生産になるため、まあまあな時間が必要だとわかりました。生産側からリードタイムの回答をもらい、その日数を参考にスケジュール線表を計画しました。

このサーバはお客様先に入荷し、お客様自らセットアップや検証をすることになっていました。

そうしてプロジェクトは進んでいき、入荷日になったのですが、なぜかサーバが到着しません。

当然お客様からはどうなっているんだ、と問い合わせがきます。

調べてみると、スケジュールで入荷すると思っていた日は、海外の工場から出荷された日だったことが判明。

連絡をもらっていた日数は、日本までの輸送にかかる日数が考慮されていなかったことがここにきてわかったのです。

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外国の人がいちいち日本側の事情まで考えて到着日なんていわないよなぁ、と妙に納得しながら、急いで日本への到着日、お客様先への入荷日を調べます。

お客様には到着日が遅れることをお詫びし、急遽お客様の検証期間を短くしてもらうことで納得していただきました。

ところがその後、また予定日に到着しないことが判明しました。

輸入する製品が、税関検査のために1日空港で足止めをくらってしまうのというのです。。

さすがにお客様も激怒。ひたすら謝るしかないという状況となってしまったのでした。

この件を通じて、発注した機器の入荷日を見積もるときには、工場での制作日数に加えて輸送にかかる日数も計算に入れないといけないことを痛みと共に心へ刻み込みました。

それが海外からの輸入ということになると、税関での検査、空港からの国内輸送という点も考慮に入れてスケジュールをたてないといけないことも学んだのでした。

失敗から学ぶことは実に多いですね。


それではまた!

日々感謝 m(_ _)m



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