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【第25話】 イライラから開放! 優しい気持ちになれる意外な方法?!

皆様はいつも周りの人に
優しい気持ちを持つことができていますか?

コロナワクチン接種の電話が繋がらなくてイライラしているときや、
物事がうまくいかないときに他の人に八つ当たりしてしまった…

相手のことを必要以上に責めてしまって、後悔した…
なんてことはありませんか?

心当たりがある方、 実は、あることを行うだけで
無意識のうちに周りの人に優しく、思いやりの気持ちを持つことが
できるようになるという、とっておきの方法があるのです。

本日は、“人に優しくなれる、温かい思いやりの心を持つ”
ための簡単な方法をご紹介いたします。


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皮膚を温めると、心も温まる?!
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さて、ここで質問です。
私たちの身体の中で、最も大きな臓器は何でしょうか?

それは、皮膚です。

実は、皮膚も立派な臓器のひとつで、
面積は成人で約1.6平方メートル、
重さは体重の約16パーセントもあるのです。

皮膚は、内臓の保護、体温や水分の調節、また異物や
細菌などから身体をまもる免疫機能の役割も担っております

身体を正常な状態に保つ上で、
とても大切な働きをしているのです。

そんな皮膚が、私たちの感情や、他者を思いやる気持ちの
コントロールに関わりがあるということ、ご存知でしょうか?

あるアメリカの行動経済学者は、私たち人間は、
“皮膚”を温めると、心も温まり他者へ優しくなる

ということを明らかにしています。

まず、温かいコーヒーを持つグループと、
冷たいコーヒーを持つグループの2パターンを用意します。

それぞれにある架空の人物の特徴が
書かれたリストを見せ、その人の印象について質問をします。

温かいコーヒーを手にしていた人は、
冷たいコーヒーを手にしていた人よりも
その人の印象を「親切」「寛容」と判断しやすかったのです。


また、実験のお礼の品を選ぶ際に、
「友人へのギフト」と「自分用の品」を選択できるようにします。

すると、温かいコーヒーを持っていた人は、
「友人へのギフト」を選ぶ傾向があり、
人に対して思いやりの心を持ちやすくなっていました。

これは、大脳の「島皮質(とうひしつ)」という部分が、
身体的な温かさと、心の温かさの両方に関与している
ことが影響しています。

身体的な温かさで、
「島皮質(とうひしつ)」が刺激されます

この部分は心理的な温かさに興奮する部分でもあるため、
他者に対しても温かい気持ちが高まる、という仕組みなのです。

もともとの皮膚の温度はあまり関係なく、
皮膚の「温度を変化させる」ことが重要です。

また、全身どこの皮膚でも同じ効果があるので、
温めやすいところで行うことができます。


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カギとなるのは、ぽかぽか・すべすべ・ふわふわ?!
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温かさだけではなく、
“肌触り”も同様に、人の心に影響しています

2つのグループに手触りの違う
パズルを行ってもらいます。

その後、グループごと数人で
「宝くじ」の賞金を分けるよう伝えます。

ザラザラした手触りのパズルを行ったグループは
75%が自己中心的な分け方をしました。

それに対し、
すべすべした手触りのパズルを行ったグループの人は
70%以上が他者と協調的な分け方をしました。

また、ふわふわの柔らかいソファに座った人と、
硬い椅子に座った人を比べます。

ふわふわの柔らかいソファに座った人のほうが、
周りの人に対して柔らかい印象を持つ傾向となりました。

皮膚への温かい刺激や、心地良い肌触りが
心の温かさに つながるのは、乳児期に身近な大人と
触れ合った経験が大きく関与しています。

まだ目もよく見えず、聞こえる言葉の意味も
わからない時期に“触れられる”という感触の情報が、
安心感や満足感とセットになっていたことが関係しているのです。

普段使うものの“肌触り”を見直したり、
温かいものに触れる機会を増やしてみてください。

感触と心の不思議なつながりが働いて、
無意識でも他者への思いやりの心を持つことができます。

周りの人に親切にできると、
自分が気持ちよく過ごせるものです!


温かく、優しい心を持って
毎日を健康にお過ごしください。

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