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「ワークライフバランス」と「ワークライフインテグレーション」を実際にやってみた感想

1年4ヶ月前に子供が生まれたことをキッカケに色々と仕事の仕方を考えています。
具体的には、「ワークライフバランス」と「ワークライフインテグレーション」の2つで、どちらがいいか、今でも右往左往しています。
どちらが良いというものもないものだと思いますが、実際にやってみた感想を書いてみます。
もしかすると、私のそもそもの「ワークライフバランス」「ワークライフインテグレーション」の考え方が間違っている可能性は大いにありますし、ただ単に未熟なだけかもしれません。

ワークライフバランスとは?

今までの働き方は、仕事を重視してしまう場合は、どうしても家庭生活を後回しにしなければならず、逆に家庭を優先にしたければ仕事のキャリアアップを断念するという傾向にありました。そのため、双方のバランスをとることを目指したのが、ライフワーク・バランスという考え方です。仕事と家庭を相反するものと捉え、双方のバランスを調整することで両立を図ります。

ワークライフインテグレーションとは?

ワークライフインテグレーションとは、仕事(ワーク)とプライベート(ライフ)を別々に捉えるのではなく、仕事もプライベートも人生の一部として統合的に捉える働き方です。働くように生活し、また生活するように働けば、仕事とプライベートが相乗効果を生み、生産性や生活全体の質を向上させられると考えられています。


ワークライフインテグレーションを試してみる ※初回

私達夫婦はお互いの実家は遠く、子供が生まれてからは基本的に夫婦のみで子育てを行う必要がありました。
小田原に移住してきて 2,3年程度でしたので、周りにも頼れる人は居ません。
初めての子供でしたので、本などで知識はつけているとはいえ、右も左もわからない状態です。
初めてのことばかりなので、それなりに慣れるまでは一緒に物事をこなし、極力負担を分担しながら、少しずつ慣れてことが大切です。
生活と子供の将来のことを考えると、仕事と家庭の両立が不可欠でした。

私の集中力の問題なだけなのかもしれませんが、子供が生まれてしばらくは妻の体調・精神状態が気になったり、子供のことが気になったり、正直昼間も家庭のことを考えることが多かったです。
それならばと、「ワークライフインテグレーション」のように、仕事と家庭を統合させて考えてみました。

実践してみて良かったこととしては、
出社している時や家にいる時にも、考えをわけなくて済むというのがある意味では、気分的に楽だったかなと思います。
もちろんチームで仕事をしているので、自身がボトルネックにならないように気を使いながらも、出社しているときにも育児の記事を見ていたり、妻と連絡をとってたりしていました。
昼間チームメンバーが居なければいけない仕事以外は、夜に家で仕事をしていたり、時折は在宅勤務をさせてもらいながら、仕事の合間に子供を眺めてニヤけていたり。その間に妻には身体を休めてもらっていたり。

仕事も家庭もどちらも優先したかったんですよね。
どちらもその瞬間を大事にしたい。昼・夜という時間帯に縛られずに。

ワークライフバランスに切り替え

しばらくその生活を続けてみた頃(たぶん8ヶ月くらい)、徐々に精神的にキツくなってきました。
仕事が忙しくなり、頭の中の比重が仕事に偏ってきてしまいました。
そうなると、昼間はもちろん、家に帰ってもずっと仕事のことばかり考えています。ようは頭が休まらない状態。
だんだん余裕がなくなってきて、妻への気遣いもできなくなってきます。
このままではまずいと思い、家で仕事することは辞め、チャットを意識的に見なくしました。

そうやって、オン、オフを切り替えたせいか、少しずつ家で過ごすことが気楽になってきました。

ワークライフインテグレーションを試してみる ※2回目

ここ最近の仕事のスタイルはというと、正直自分でもカオスです(笑
インテグレーションというには程遠く、仕事の割合が大幅に増えているのが現状です。
立場が変わり、入ってくる情報量・会議が多くなり、慣れない業務や時期的に評価期間も重なってきました。
重要なのになかなか手を付けれていない事柄への焦りもあり、休日や帰宅後も仕事をすることも多かったり。

組織が成長するためには、会社以外でのインプットの機会も作っていかなければなりません。
かろうじて、人事や組織作り関連のインターネット記事は多少見れていますが、
本来ならば本からのインプットはもちろん、社外の人脈を広げたり、勉強会に参加し他社の事例を知り、組織に活かせるにはどうすればよいか考える必要もあると思っています。

このままでは、いつか身体と精神を壊しそうなので、やはりオン・オフの切り替えをしっかりしたほうが良いのかもしれません。

しかしながら、プライベートでインプットの時間を作ったとしても、どうやっても仕事に結びつけてしまうので、「オフ」というのはそもそも存在しないのかもしれません。

おわりに

ライフワークインテグレーションの「仕事もプライベートも人生の一部」という考え方は好きです。

仕事のために生きてるわけではありません。
生きるために仕事をしているわけです。

当時、以下の記事に惹かれ、良いなぁと思ったものです。

その中で、下記のようなことが書かれています。

イタリアのとあるデザイン会社の創設者がある時「デザイナーは24時間しなければならない」と語ったことがる。これはもちろん24時間働き続けろ、と言う意味ではない。
彼が言わんとしていたことは「仕事中は主にアウトプットを、プライベートや休暇を含めたそれ以外の時間は新しいことやインスピレーションをインプットするための時間であり、仕事にも大きな価値が得られる」である。
単純作業よりもクリエイティビティが求められる今の時代に照らし合わせてみると、この考え方はおそらくデザイナーだけではなく、どのような職種にも当てはまるであろう。
厳密には仕事をしていない時間だって、何かしら仕事につながる情報や、人脈、そしてインスピレーションを得るための財産になる。仕事とプライベートを無理に分けようとすること自体が無意味なのだ。

これからも仕事のスタイルを考え続けていきます。

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