1日1枚 Vol.19 12月20日 レンズ選び3

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レンズ選びの続き。今回で終わります。長いです。

撮りたいものがスポーツや動物の場合は、可搬性を考慮した上で最低でも最新世代、出来れば手の届く最高のモノを選んで下さい。AFモーターとAFに関わる通信速度・制御等が違うので写り以前にピントの歩留まりが全く変わってきます。「70-200クラスにテレコン付ければいい」説もあるにはありますが、荷物を減らしたい以外の理由が無いのであれば、超望遠ズームを選んだほうが使い勝手が良いです。あとテレコンは意外と所在不明(持っていき忘れとか何処に仕舞ったか覚えてないとか置き忘れとか)になりますし、冬だと乾燥で滑って落としたりします。ガチャガチャするのでセンサーにホコリが付き易くなります。
大事な事ですがスポーツや動物、激しい動体撮影は基本的にコストを掛けた分だけ歩留まりが上がる(写真が上手くなる / 失敗が減る)という血も涙もない修羅の世界です。それ以外のジャンルではコストと歩留まりに比例関係はありません。

マクロレンズは、テーブルフォトメインなら50mmクラスの画角が使い易いけれど、それ以外なら100mm相当以上の焦点距離が便利です。フィールドで撮影する場合は100mm前後だとワーキングディスタンスに余裕があるのと背景処理が楽です。50mmだと自分の影が写り込む場合があります。なのでとりあえず100mm前後の画角を買うのがオススメ。テーブルフォトメインならお試しで50mm相当を。スマホ感覚で撮りたいならワイドマクロ系を選ぶのが「こんなハズじゃなかった!」という感情になりにくいです。

上記に当てはまらないけど何かレンズ欲しいって場合は、自分で撮った写真の中で「何か良いな」と感じた画像を千枚程度ピックアップしてExifデータを確認すると「よく撮る画角」と「好きな画角」が分かります。2つ分かるというのが大事。
「よく撮る画角」と「好きな画角」って違います。得意だからといって好きなワケではないというヤツです。母数は多い程良いので1,000枚としていますが、そんなに撮ってないよ、という場合でも最低100枚以上は「何か良い写真」が撮れている方が良いです。
兎に角、己を知ることから。
己を知ると必ず発見があります。この場合は「何を視てどう撮ったか?」「どんな距離感を持って被写体と接しているのか」が何となく分かると思います。"何となく分かる" というのがポイント。確定しないで下さい。写真にはそもそも正解が無く、とても流動的なものなので正しく理解し、確定する必要は無いですが、どうしても確定したいなら納得出来るようにして下さい。

ともあれ、己を知ると「あ、135mmが欲しい」や「シグマの60mmが欲しい」みたいに欲しい画角やレンズが見付かります。おそらくそれは明るい単焦点レンズであることが多いでしょう。
大三元ズームはブランドみたいなものなので、憧れてしまったなら1度買ってみて下さい。実際に性能も良いので感動すると思います。が、デカくて重いし街中で取り出すと相当目立つので強いメンタルと模範的なマナーが必要です。


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