1日1枚 Vol.319 10月20日 写真弘社

スクリーンショット 2021-10-16 16.13.46

X-T4とXF33mmF1.4R。
日陰で撮った時の立体感というか、ギンギンに解像して距離感がハッキリと分離している感というか、そういう写りにビックリすることがあるレンズだね。

こうしたギンギンに解像するテイストはニコンのZとよく似てるんだけど、Zと違うのはシャドー部が光沢プラスチックというかメタリックというか、そういうテラっとした再現になることが多い(当社比)ニコンに対して、フジは少しザラザラというかマットな再現になる傾向があるように思います。どちらが優れているとかそういう話ではなくて、好みの話ね。
カセットテープのハイポジとメタルでどっちが好き?みたいな話よ。


さて、宣伝になりますが、来週より開催となる写真展に関する話題です。
10月27日水曜日より個展がはじまります。
場所は丸の内にあるMY PLAZA3階の富士フイルムイメージングプラザにあるギャラリー。
開館時間は10~18時まで。
毎週火曜日はお休みですのでご注意下さい。
在廊するかどうかや、開催情報については豊田のツイッタを御覧下さい。
https://twitter.com/PhotoYoshiki


今回プリントを写真弘社っていうプロラボにお願いしています。
GFX50Rで撮影したデジタルデータをラムダプリントという銀塩ペーパーにレーザー露光して現像する、というプリント手法を選択しました。
デジタルイメージングと銀塩プリントの融合といえば良いかな?
今回のプリントを選択してみて、自分のイメージを遥かに超える仕上がりだったので
「デジタルと銀塩の良いところを持ち寄った感じだなぁ」
と思いました。50R(中判デジタル)だからってのは少なからずあると思いますので、別のカメラでも試してみたいよね。

で、ラムダプリントで銀塩のバライタ紙にモノクロプリントするという手法に対応しているお店は日本では写真弘社しかありません。


定着・水洗工程を上記リンクで見ることが出来ます。
本当に職人ワザで、流れるように大判プリントを処理していて感動するというか、思わず見入ってしまいました。

バライタプリントをやったことがある人なら経験があると思いますが、レジンコート(RCペーパーの事ね)していない紙は焼き付けてからの現像工程で少し伸びます。なので、その伸び分を計算して露光するっていう手間があります。フェロ掛けしても伸びるんだったかな、ちょっともう忘れちゃいましたが、今回はバライタ紙ではありますが、フェロ掛けはしていません。バライタのマチエールっつうのかな、あの表面の質感が好きです。

伸びる話については、紙によっても違ったと思いますがペーパーの横方向(だったかな?)に対して像面寸法が400mmくらいで実際に10mm程度伸びます。六切りくらいだとそこまで気にならないけれど、全紙サイズになるとワリと気になります。
なによりマット加工する時に事前に何となくでサイズ計算してマット切っちゃうと、いざブックマットした時に寸法が合わないっていう事になるので私はいつも実測していました。
今回はデジタルデータなので、寸法調整して焼き付けています。そういった調整を全て良い感じでやってくれるので安心してお任せしています。
インクジェットでは基本的に伸びないので、指定寸法どおりに仕上がるんだけど、銀塩プリントではそうした「ままならない」事に対するノウハウを持っていないと期待通りに仕上がりません。

プロラボと言うと敷居が高いイメージがありますが、普通のお店です。自家製造しているパン屋さんとかと同じだね。パン屋さんに買いに行くのは敷居が高いですか?というとそうでもないと思います。
プロなので沢山の知識と経験を持って、色々な提案をしてくれますので、「プロ」という言葉に臆する事無く気軽に利用して下さい。
同じ写真でもお家プリントとは違う発見があると思います。私も沢山提案して頂き本当に勉強になりました。

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