Vol.399 3月3日 コンポラ16mmX

スクリーンショット 2022-03-03 18.51.50

X-H1とシグマ16mmF1.4 DC DN | Contemporary
職権濫用でお借りしました。

ファームがまだβ版以前なので、「AF速度がー」とか「AEAWBがー」みたいな使用感については触れませんし、写りについても変わる可能性があるので、フンワリとしか触れません。

使ってみた感じは実に良いね。歪曲もほぼゼロだと思います。
XF16mmF1.4Rと比べてパリッと感は少ない気がするけど、丁度良い感じの写りで好感触。癖が無いって言えば良いのかな?なるほど「コンテンポラリー」って感じ。純正は良いけど癖あるからね。

あら?と思ったのが、Eマウントで試した時よりも今回のが写りが良く感じます。これは絵作りの影響かな?ボディの世代的には殆ど変わらないと思うけど、そう考えてみるとX-H1というかX-T2世代のボディでも素敵感の高い写真が撮れるってのはフジの良いところかもね。ソニーの4桁Eマウント機って単体だと悪くないけど、フジと比べちゃうと絵が古く感じるし、並べて比較すると明らかに平面的に見える(私の実力のせいかも知れません)ので、そろそろテコ入れして欲しいような、現行機種の古さが目立っちゃうのでテコ入れして欲しくないような・・・ジレンマがあります。

不思議だったのが、XF16mmF1.4Rと比べて数値上はちょっと長くて少し重いんだけど、カメラに装着状態で手に持った感じは数値とは逆で少し軽く感じます。

☆良かったとこ
・写りの感じが良い
自然で良い。説明が難しいんだけど何か良いです。コレに尽きる。
染み染みというかジワジワ来る。パナのF1.8シリーズみたいな感じって言えば良いのかなぁ。何時でもどんなシーンでも使える感じ。味噌汁とかおにぎりみたいな感じだね(パン食の人なら何かしらのパンとスープ)。


☆気になったポイント
1:絞りリングが無いってのは豊田的にはネック
というのも、私は中学時代に買ったF-801(その後すぐにNewFM2)以後、絞りリングのついた機材ばかりを使う日々だったもので、絞りリングによって高度な調教を施されております。AF-S24-120mmみたいなGタイプレンズも使ってたので、別にリング自体は無くても良いっちゃ良いんだけど、Xシリーズを使うようになってまた当時の調教の記憶が蘇り・・・
とかなんとかありますので、絞りリングはあった方が良いと考える派閥に属しています。
少なくともX-H1とX-Pro2では絞りリングがあったほうが操作しやすい。PMSAモードダイヤルがあれば話は変わるのかもね。X-H1ってシャッターダイヤルがAの時は前ダイヤルをグリグリ操作してAモードとPモードを切り替える方式なので、操作量が多くて正直面倒です。この仕様は絞りリングありきの仕様だと思いますので、マッチングの良し悪しって話かな。

2:寄れねぇ
純正が最短15cmの0.21倍でシグマは最短25cmで約0.1倍。なので結構違う。数値以上に体感が全然違うので、寄りたい人には向かないです。



これで税込み定価6万ちょっとってのは、相当良いね。純正はなんと言っても物理的に高いからね。純正は確かに高いだけの事はあるんだけど、コマ収差が多いとかデメリットもあるし、フォーカスクラッチ方式も操作性良いわけじゃない。フジのこの方式、手の肉挟むことあって、挟むと痛いです。ジッツオの三脚のように悶絶して息が止まるほど痛くは無いですが、地味に痛いです。
あと10万超のレンズなんて、豊田の考えではおいそれと薦められません。
ちょっと想像してみて欲しいんだけど、家族が突然「衝動的に10万の買い物してきた」って言ったらどうよ?
モノに依るけど一瞬「え??」ってなるでしょ。価値観とか金銭感覚は色々あって良いと思いますが、守備範囲外の事となるとシビアに感じられるものなので、趣味のことに対してもシビアな視線というものを忘れずに居たいものです。

選択肢としてF1.4のレンズが比較的手頃に手に入るってのはとても良い事だと思います。これなら買えるもんね。

APS-Cフォーマットの良さって画質とサイズ(システム全体の話)と価格のバランスが良いところだと思っていて、本当にベストバランス。
昔ニコンもそう言ってたでしょ。いつの間にか手のひら返しちゃったけどね。
APS-Cの雄というか一番頑張っているフジにシグマが参戦してくれてとても嬉しいです。レンズの選択肢はナンボあっても良いですからね。


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