Vol.423 5月15日  レタッチとか。

GFX50S II + GF30mmF3.5R WR

これは画面の左端に余計なものが写り込んでいたのでレタッチというか、消しています。あっても良かったんだけど無いほうがスマートだと思って。
Psの2020と2022じゃこういう消しものした時の綺麗さが全く違うね。もう2020には戻れないかも知れない。
そう言えばフォトショップ7でフォトショと触れ合うようになって早20年以上経ちました。キャリアだけはイッチョマエですがレタッチャーさんみたいにイジれないのが悲しいところ。それに3ヶ月くらいその処理やらないとサッパリ思い出せなくなるので日々老いに対して戦々恐々としています。
現に、苦労して作ったモノクロ用の処理セット、サッパリ思い出せない。一応アクションで残していは居るんだけどね。

レタッチに話を戻して、時と場合と目的にも依りますが、写真には余計なモノが写り込んでいた方が良いと考えています。その不完全によって生じる揺らぎみたいなものが組み合わされて奥行きとか時間を感じることができるような気がしています。ってのが、背景に写り込んでる余計なものを見て、その時代背景とかシチュエーションといった「時代の匂い」を感じることができるからね。だから、写り込みはそこにあったという証明になるって言えば良いのかな?
余計だと感じる写り込みは、そりゃ無いほうがキレイだとは思うけど、別にキレイなだけが写真じゃないというかね。
なので、修正はあんまし好きじゃないです。計算尽くで組み立てたところで良くて99/100点だからね。


完全に予想ですが、今現在で言うところの「レタッチ」ってそのうち無くなると思っています。というのも、今現在の時点である程度のことまでスマホで簡単にできるようになってるので、将来的にはパラメーターとかフィルターを組み合わせて指示するだけでオシマイみたいな、そういう世界になるのだろうと思ってます。ポートレート撮った時の歯を白くする処理とかね、他にも色々勝手に気を利かせて自動でやってくれる処理が既にありまっせ。
より簡単キレイな未来が近いから、なのかやたらと「簡単レタッチ塾」みたいなのがYoutubeの広告とかに表示されます。簡単に身に付けた技術で進むその道の先は相当狭いのだ、ということを広告を見ることで何となく察することができるってのはちょっと寂しいよね。良くも悪くも資本主義的というか。以前はもっと広告に夢があったように思いますが、オジサンが昔を懐かしむノスタルジーなのかな。
ともあれ、高度情報化社会に於いては、どの分野でも一般の人が居るところまで降りてくる頃には関係者に擦り尽くされていて、素人ができる範囲のことであればそのうち人間が直接技術を発揮しなくても良くなるものが多いです。
でも基本や構造を知るという意味ではとても良いと思います。そういう基礎の上があって処理というか技術は成り立っているということが分かると応用が利くからね。

最近気付いたことなんだけど、ここ2年くらいでレビューしたレンズの多くが光学的に良品だったかもしれない説。例えば絞り込みによるピントシフトが少ない個体ってのがあるのかどうかは分からんのだけど、レビュー時に一応それなりにチェックしていますが、自分がテストした個体には記憶に残るほど気になるレンズが無かったり。
なので他者のレビュー読んでて「あれ、そのレンズそんなに悪かったっけ?」って思うことが何度かありました。もちろん同意するところも多々あるんだけどね。撮影距離とかに依るのかなぁ。もっと色々チェックしないと行けないのかも?と思って震えました。

話は変わりますが、初夏のエアコンの匂いと音が好きです。何とも言えないあの音と香り。夏が来たと否応なしに感じることができる。
ココ数年は5月からしっかり暑いことがありますが、5月の暑さじゃあのエアコンの匂いがしない不思議があります。カビ臭いってのとは違うのよ。夏に嗅ぐエアコンの匂いね。


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