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ショート動画の成功事例「スキビディトイレ」から学べるチャンネル運営手法

数か月前にアニメ「推しの子」が
大きなトレンドを生み出しました。

第1期が放送終了しても
コラボ商品などが販売されており
まだまだ人気がある状態ですね。

YOASOBI「アイドル」のMVも
最短で1億再生を突破したという
ニュースもあるぐらい大きなトレンドが発生しました。

そして今
この「推しの子」のトレンド以上に世界的に大ヒットしている
動画があります。

それが
こちらのチャンネルになります。

DaFuq!?Boom! - YouTube

このチャンネルはここ数か月で
動画単体で数億再生される
ショート動画を
複数生み出しています。

ショート動画の収益は少ないですが
ここまで再生が回れば
とてつもない収益になっていると思います。

では、このチャンネルの動画は
どういったモノなのかというと

「スキビディトイレ」という
人の顔とトイレが合体した化け物と
人間の身体に顔がテレビやビデオになっている
「テレビマン」が戦いを繰り広げている
3Dショートアニメーションです。

ストーリーは一応あるようですが、
キャラにセリフはなく
映像のみでストーリーを伝えています。

アニメーション作品の
「トムとジェリー」に近いかもしれませんが
新しい「スキビディトイレ」の動画が
配信されるたびに戦いがどんどん
スケールアップしていくような
動画になっています。


このチャンネルの動画が
なぜここまで人気になっているのか?
簡単に分析してみました。


・アイディアが斬新だった


「スキビディトイレ」という
トイレと人間の顔を合体させるというキャラが
斬新で面白いと思った視聴者が
多かったのではないか?

そして、その「スキビディトイレ」を
倒そうとする「テレビマン」との闘いが
視聴者の興味を強くひいた。

このシリーズの動画は
ショート動画から始まりました。

以前の記事でも書きましたが
ショートフィードに表示されたときの
拡散力というものは凄まじく
多くの視聴者から良い反応が生まれたため

より多くの視聴者のショートフィードに
表示されたのだと思います。


・言語の壁を越えた

このシリーズの動画には
セリフは一切入っていません。

そのためストーリー性は一応あるようですが
見ている視聴者からすれば
理解できない部分も多いです。

ただ、
「スキビディトイレ」と「テレビマン」が
様々な戦術でお互いを倒そうとしている
というシンプルな構図は見てとれるので


そのシンプルな設定が
特に若い世代に刺さったのかもしれません。

先ほど紹介した
「スキビディトイレ」を生み出したチャンネルは
アメリカを拠点にしているようですが
国内にとどまらず

日本を含めた海外視聴者にも刺さり
様々な国の視聴者のショートフィードにも表示され
反応の良い視聴者が多かったため

色々な視聴者に波及され続けたのではないか。


その結果、
数か月で数億再生を生み出すという
とんでもない動画になったのだと思います。


・ショート動画でのシリーズ化

このショート動画では
ストーリー性は薄いものの
「スキビディトイレ」と「テレビマン」の戦いが
徐々にスケールアップしていきます。

「トムとジェリー」と違い
ずっと1対1で戦うのではなく

新しい動画が投稿されるたびに
新たなキャラが出てきたり、新しい戦術で戦い始めたりといったように
戦いがどんどん激しくなっていきます。


そして、「スキビディトイレ」と「テレビマン」の
戦争映画のようになっていきます。

ある動画では「テレビマン」が大量の「スキビディトイレ」に
囲まれてやられてしまったり

いきなり、「ガンダム」のような
巨大メカみたいのモノが出てきたり
といったように

次の新しい動画では
どんな戦いが見れるのか?

そんな期待をもって
視聴者がどんどん次の動画を見たくなるような
動画になっています。

ショート動画には
長尺動画と違い、関連動画という
仕組みはありませんが

チャンネル名を押せば
そのチャンネルのホーム画面に飛べるので
連続してそのチャンネルの
ショート動画を見ることが出来ます。

シリーズ化にしたことによって
連続視聴する視聴者が多くいたというのも
ヒットの要因といえます。

と、こんな感じで
簡単に分析してみましたが


では、この成功事例から何を学ぶのか?


3Dアニメーションだからこそ
ここまでヒットした可能性もありますが、

このチャンネルの運営手法も
参考になる部分が多いと感じました。


・シリーズ化の成功事例

ショート動画は1分未満の短い動画です。
特に日本ではダンス動画や面白動画といった
単発の動画が多い中

「スキビディトイレ」は1本での
完結ではなく
先ほど分析したように
続きの動画が見たくなる仕掛けがしてあります。

つまり
このような構成で
違うジャンルでも応用できる可能性があります。


一つのショート動画を見た時に
次のショート動画が見たくなるような
仕掛けですね。

今回のケースのように
ストーリー性のあるものだったり。

あるいは、DIYのような動画で
徐々に完成する様子をシリーズ化したりなど。


一つのショート動画で完結するのではなく
複数のショート動画で
成長を描くような動画構成、企画。

こういった構成をショート動画に
取り入れることによって
続けてショート動画を見てくれる
視聴者を増やせる可能性があります。

反応の良い視聴者が多ければ多いほど
ショートフィードに表示される可能性も
高まるため

「スキビディトイレ」の動画のような現象が起きる
可能性もあります。


・ショート動画を起点として長尺動画につなげる

「スキビディトイレ」を投稿しているチャンネルは
ショート動画をメインに動画投稿しています。

それと同時に
ショート動画で配信した動画を
いくつかまとめて長尺動画にしています。

▼こんな感じです

・skibidi toilet - season 17 (all episodes)

skibidi toilet - season 17 (all episodes) - YouTube

これらの動画も数百万回から数千万回の再生回数を生み出しています。

すでに配信しているショート動画を
まとめているだけなので
時間もかからず長尺動画を作ることが出来ますし、

ショート動画を見た視聴者が
見る可能性が高いため
視聴者層のズレもないでしょう。


この事例で考えられる可能性の一つとして
収益化に悩む人たちの新たな可能性も見えてきます。

この戦略で考えると


ショート動画専門チャンネルを立ち上げて
シリーズモノを作る。

そして、そのショート動画をいくつかまとめた
長尺動画を作る。

この流れであれば
新たに長尺動画を作る必要がありませんし
ショート動画であれば
長尺動画ほど動画を作る時間もかからないはずです。


ショート動画はチャンネル登録者が少なくても
ヒットする可能性が高いため


ショート動画がヒットすれば
それをまとめた動画を見てくれる視聴者もいると思います。

「スキビディトイレ」のように
視聴回数が多ければ多いほど
長尺動画の再生回数も上がる可能性が高いです。


収益化条件の壁である
チャンネル登録1000人の壁は
登録者が増えやすいショート動画で
視聴者を呼び込み

ショート動画をまとめた
長尺動画で
総再生時間の4000時間の達成を目指す。


こういった形で
ショート動画を起点とした
チャンネル運営の可能性を

「スキビディトイレ」を生み出してくれた
チャンネルが見せてくれました。


今回のケースは面白い視点だと思うので
ぜひ、参考にして頂ければと思います。


成功したら、ぜひコメントで教えてくれたら嬉しいです。

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