都知事選2020を終えて


2020年7月5日。東京都の都知事選がありました。

結果は小池百合子さんが続投。

投票率は55%ほどらしいです。


選挙のやり方如何に関しては、今回はコメントしません。

今回ここで書きたいのは、ぼくのような若い世代(20代~30代)や、たくさんの子どもたちが、これから生きていく社会をどう自分たちで作っていくのか?ということです。


政治って言われると、なんだか難しいこと、お堅いことってイメージや、もしくは、少しカルトっぽいとか、触れてはいけない話題みたいになっていることは、多くの若い世代の間でも共有されることだと感じます。


もっと、日常的な会話の一部に、政治的なことが介入できるようになるにはどうしたらいいか。もっと生活と密接に関係している事柄だと認識してもらうにはどうしたらいいか。

最近はそればかり考えています。


やはりひとつは、教育の在り方を変えることでしょう。

ぼくは、社会科目(特に歴史や公民など)があまり好きではありませんでした。ただの暗記問題だと捉えていたぼくも当時はバカだったなぁと思います。

でも、大人になり、歴史や政治・経済など社会のことを学ぶことの大切さや楽しさを知り、今ではそんな本ばかり読んでいます。


これまで何が世界や日本で起きていて、どういう経緯だったのか。

偉い人だけでなく、僕たちと同じような”普通の”人々が、当時どう感じていて、どのように生きてきたのか。

そして、それがどのように今に繋がっていて、僕たちに影響を与えているのか。

それを踏まえたうえで、ぼくたちは何を考え、どう行動していくべきなのか。


そういうことを話し合ったり、議論したり、そういう機会が子どもの頃にもっと持たれるべきだと思います。


そして、話すハードルを下げること。

特に政治や社会に詳しくなくても、些細な疑問を日常会話で発言できるような空気になること。それがどう政策や政治と繋がっているのか、どういう制度があればそれが解決できるのか、みんなで考えるような基盤ができること。


選挙はそういった意思表示の一つの手段でしかありません。

なので、これで終わりではないし、むしろここからがスタートです。

人は、それぞれが色んな立場にあって、色んな事に悩み、苦しみ、その中で生活や暮らしをしながら生きています。

それぞれが、もっと政治に対してわがままになってもいいと思います。


誰かに決まったからと言って、市民は全面的に委任をするわけではないし、政治家も、当選したからと言って好き勝手していいわけでもありません。


でも、それぞれがそれぞれの立場で、政治家に対して日頃から訴えていかなければ、政治家は好き勝手にします。

だってそうでしょう、その政治家にも自分の所属してるところや立場があり、その人なりの思想があるわけですから。

個人的な願望や欲を政治の世界に持ち込むことはあってはならないことですが、そうは言っても一人の人間なので、完全にそれらを無しにすることは、意識的には不可能だと考えています。


なので、それぞれがわがままを言って、政治に対して口出しして、政治家の首根っこを掴みながら「ちゃんと仕事しろ!!」と訴え続けなければダメなんだと思います。


そういうことが日常的になるためにも、やはりハードルを下げることと、早いうちから話したり考えたりする機会を持つような環境を作ることが重要な気がします。



で、です、ここからが本題なんですけど。

ぼくは、やっぱり、色んな人がなるべく安心できて、なるべく不安が少ないような社会になってほしいわけです。

右派とは左派とか関係なく、今の若い人は、結構そういう人多いんじゃないかと思うんです。


だって、例えば、医療費が安くなったり、教育や子育てにかかる費用を国が負担してくれたり、プラスαでやってほしいこと、たくさんあると思うんですよ。

それをもっと政治に求めてもいいんじゃないかってことです。

それが、政治も生活の一部ってことだと思うんです。


医療・福祉・教育・社会保障など基盤となるものを充実させること。


生きにくい社会より、生きやすい社会。

バリバリ働いて稼ぐもアリ、それなりの収入でいいから好きなことをやりながら生きていくのもアリ、それが選べる社会。

怪我や病気になっても社会復帰しやすい社会。

子育て支援や教育が充実していて、それが分け隔てなくある社会。

生活保護を受けることも簡単で恥ずかしくない社会。

みんなが自由に好きな人と付き合ったり結婚したりすることができる社会。

何かを社会や世間から求められるわけでもなく、”ちゃんとした”仕事、結婚、などしがらみに苦しまなくてもいい社会。

などなど、挙げればキリがありませんが。


要は、格差を是正して、それぞれに合ったサポートや制度が充実していてすぐに受けられ、生きることにプレッシャーがなく、一人の人間として社会に存在することに罪悪感もハードルの高さもない社会。



みんな、今より生きやすい社会を望んでいるはず。

なのに、それが政治に反映されていない。

ここが、政治が生活から切り離されている、日頃から人と話したり考えたりする習慣がないことの、一つの結果と言えるんじゃないかと思います。



ぼくは、やはりそれを変えたい。

もっと身近なところから、みんなと話していきたい。

そういう空気を作っていくこと、そして連携して社会や政治側に訴えていくことを日常にすること。

それが、今の若い世代が、自分達の未来のため、そしてこれから社会を生きていく子どもたちのためにできることなんじゃないかと思っています。



最後に。

もしこれを最後まで読んでくれた人がいたら、ぜひ話をしましょう。

あなたの意見を聞かせてください。












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