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音の形を聴くこと、音源と文脈、矩形波とロードムービー




中間点の文脈


前の記事で作ってから作るという事を書きました。

完成系からルートを作るような感じです。ある2点間をあらかじめ決定しておいてルートを決めるのに似ています。目的地と出発点が決まった後で何らかの行動をするというのはよくあります。移動ではルートを検索します。




目的地に着くという事ではなく

ロードムービーは中間点を描くものかもしれません。

ファスト映画は短絡するものかもしれない。


ある一定の動きをした後に出発点と到着点が同じ機械

完成系からの類推

完成系から中間点を描くということがよくありますが、それは必要なのでしょうか。つまり完成系から中間点を類推することができるならば完成系さえあればいいと考えることができます。ここにおける完成系を音のデータとします。音のデータから中間点や過程を類推することができるのでしょうか。

これに対し面白いトピックがあります。

ドラムの形が聴けるか? 

>ドラムの形状を聞くことは、ドラムヘッドの形状に関する情報をドラムが発する音、つまり倍音のリストから数学理論を使用して推測することです。

>「太鼓の形が聞こえる?」これは、この問題を有名にした、アメリカン数学月刊誌マーク・カックによる 1966 年の記事のタイトルですが、この特定の表現はリップマン・バースに由来しています。


逆問題

 このような問題は一般化すると逆問題と言われます。

入力から出力を求める問題を順問題と言い、出力から入力を求める問題を逆問題と言います。原理的に可能かはともかく一般的に逆問題は順問題に比べて難しいとされます。どちらが順で逆かというのは相対的な物ですが、ここにおいてはwavファイルなど音データから手法や元の楽器や音源を求めることが出来るかという事と考えようと思います。


ドラムの形を聴くことは出来ない。

先のドラムの形を聞くことができるか問題ですが、のちに
異なる形で同じ音を持つ二つのドラムがあると示され、ドラムの形は聞くことができないということになりました。
原理的に音源から逆問題を解くことができない例があったということです。
原理的に可能だったとしても実際のところ、音源や出力から手法や文脈を特定することは難しい時があります。基本的に文脈や手法は音源化すると抜け落ちてしまうものかもしれません。


矩形波の具体


矩形波を例にgen~で作成することでイメージしてみます。つまり内部の仕組みが異なるが矩形波を出力するものを二つ作成します。


この中身を矩形波の出力から類推することが難しいです。


音源化は逆問題か?


手法やコンセプトも作品の要素だと思っていますが、発表形態として音源化はコンセプトや手法を音源から類推することが難しいと感じています。

ノイズのアルバムですが、手法をnoteに書いています。ただこの文章で書いたり説明するという事と音源という形態が上手く合わさっていないように感じていて、うまく良い感じの形態があると良いなと思います。





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