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ディレイと猫と移動不変性 パラメータがパラメータたり得るということ
画像の中に猫がいるかどうかということを考えます。例えば下のような画像をイメージします。
![](https://assets.st-note.com/img/1706605606322-El4wTUkJCq.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1706605622692-nQPU8ryXoT.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1706605648741-xZo2SnzmQB.png?width=800)
猫が画像のどこにいても猫がいるかどうか識別できます。猫がいる位置は様々です。猫がいるかどうかは猫がどこにいるかという位置に関係しません。このような特性を移動不変性と言うらしいです。
位置というものが判別のパラメータとしては影響しないということです。
音楽の場合、猫のような移動不変性があるかを考えるとあまりない場合が多いです。
特定の領域の中にある形状があるかどうかということではなくどこにあるかどうかがかなり大きいと言えます。
ある形状があるかどうかだけでなく、どこにあるかどうかにより意味合いが変わる。
![](https://assets.st-note.com/img/1707551812353-tPEThf3rbk.png?width=800)
このどこにあるかにより意味合いが変わるという特性が、エフェクターでは有効活用されます。例えばディレイにおいては入力された音の形状が一定時間後に再び現れます。この時ディレイタイムというパラメータは位置に対し変化を加えるパラメータです。シングルタップディレイの場合は形状の総数=何があるかが普遍であるのに対しディレイタイムによりどこにあるかという状況が変化します。これにより意味合いの変化を発生させます。
ディレイタイムなどどこにあるかというものを変化させるエフェクトやパラメータは多いです。逆に言えば移動不変性がないものはパラメータたり得るとも言えます。移動不変性が成り立たないものがパラメータとして現れているとも言えます。
ディレイタイムは移動不変性という意味では猫ではないということが言えて、そして猫ではないのでそこにあるということが言えます。
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