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陸軍撮影の空中写真

    • QGIS覚書(点群データの表示)

      静岡県の点群データの加工について以下で紹介されていたので試してみた。 静岡県点群データからQGISで高精細3D地形図を作成しスマホに移して散歩する方法 静岡以外の点群データも追記(2023.10.4) 点群データの入手静岡県はG空間情報センターから測量により得られたGISデータを公開しており、「VIRTUAL SHIZUOKA」として点群データも公開している。 静岡県は、多くのデータセットを公開しているので、データセット検索で「VIRTUAL SHIZUOKA」を検索して見

      • 陸軍撮影の空中写真(1930年ごろ撮影)東京大学付近・日比谷公園

        1930年ごろ東京大学の周辺 東京大学も関東大震災で建物に大きな被害があった。 1923(大正12)関東大震災で附属図書館炎上全壊、蔵書喪失した。国際連盟で復興援助の決議がされ1928(昭和3)新図書館が完成した。(12月1日を開館記念日とする) 1930年ごろの日比谷公園 日比谷公園も関東大震災で小音楽堂、松本楼倒壊などの被害を受けた。 多目的ホールとして日比谷公園内に建築の準備が進められていた市政会館・日比谷公会堂は着工直前に震災起きたため建築が一時先延ばしされ、

        • 陸軍撮影の空中写真(1930年ごろ撮影)上野付近

           国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスの年代不明(1930年ごろ撮影)の陸軍空中写真より上野公園・不忍池付近。 国立博物館、関東大震災で壊滅的な被害を受けた帝室博物館本館は更地になっている。 地図・空中写真閲覧サービスからM23ハ-C1-19 現在の博物館本館(復興本館)は、1932年着工、1936年骨組み完了、1937年11月に竣工した。参考の東京国立博物館1089ブログの2011年の講演会「関東大震災からの復興本館ものがたり」のお知らせにある表慶館を 背景にした記

        陸軍撮影の空中写真

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        • QGIS覚書(点群データの表示)

        • 陸軍撮影の空中写真(1930年ごろ撮影)東京大学付近・日比谷公園

        • 陸軍撮影の空中写真(1930年ごろ撮影)上野付近

          陸軍撮影の空中写真について 3 (関東大震災の復興事業による東京)

           写真の比較するため建築物を調べる過程で資料に関東大震災の復興・復旧という文言が多く書かれていた。  関東大震災の復興事業について調べたところ、関東大震災の復興事業を内務省の復興局が行なっている。昭和4年には帝都復興展覧会が日比谷公園で開催されており、昭和5年の4月に復興局が廃止されていることからこの頃が復興事業の一つの区切りと思われる。1万分1地形図は復興事業による東京の変化が地図に反映されており空中写真もこのタイミングで撮影されたものと思われる。  復興事業により拡幅

          陸軍撮影の空中写真について 3 (関東大震災の復興事業による東京)

          陸軍撮影空中写真について 2 (1930年頃撮影の東京空中写真)

           写真の撮影年が1930頃であるか、写真に写っている建築物の状況で確認を行なってみた。地図空中写真閲覧サービスで公開されている空中写真は1枚の写真に写っている範囲が狭いため、空中写真を接続した画像を作成し年代のわかっている空中写真と比較した。以下、比較した建築物。 秋葉原駅の総武線高架工事(地図・空中写真閲覧サービスM23ハC1-11)  秋葉原駅と山手線と総武線の高架箇所の写真。総武線は1932年(昭和7年)に両国・水道橋間が延伸された。写真はまだ高架の工事がされている

          陸軍撮影空中写真について 2 (1930年頃撮影の東京空中写真)

          陸軍撮影空中写真について 1 (1930年頃の東京空中写真)

           国土地理院は、地図を作成するために撮影した測量用の空中写真など測量成果を「地図・空中写真閲覧サービス」で公開しており、サービスで公開している空中写真は出典を明示すれば自由に利用できると利用規定で示されている。  国土地理院は、管理しているデータについて積極的に公開しており、地理院が撮影した空中写真以外にも地理院が管理している戦後米軍が撮影した空中写真や戦前に陸軍(陸地測量部か?)が撮影した空中写真の画像もサイトから公開している。また、これらの過去の空中写真の一部は地図に重

          陸軍撮影空中写真について 1 (1930年頃の東京空中写真)

          国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスについて(空中写真の閲覧)

           国土地理院は、昭和30年代より地形図の測量のため空中写真の撮影を行っている。それ以前の空中写真の撮影は陸軍が空中写真による地図作成を大正時代に研究導入し、昭和の初め頃から実施している。  国土地理院による測量のための空中写真の撮影事業については、2020年に国土地理院の「地図と測量の科学館」で実施された企画展「空からの測量60年の歴史 くにかぜが見た日本」のパネルの内容がPDFで公開されているので興味がある方は以下の企画展の内容を参照されたい。 企画展「空からの測量60年

          国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスについて(空中写真の閲覧)

          国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスについて(地図の閲覧)

           国土地理院は、国土の測量を行う機関として国の基本図(地形図など)を作成、公開している。日本の基本図は明治から当時の陸軍(陸地測量部)により作成・刊行されており、希望すれば国土地理院では陸地測量部時代に刊行された地図(旧版地図という)も含め閲覧が可能である。(複製の入手も可能)  過去の地図・空中写真の情報は、国土地理院のwebサイトの「地図•空中写真閲覧サービス」で閲覧することができ、サービスで公開されている画像について定められた利用規約により出典を明示すれば自由に利用で

          国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスについて(地図の閲覧)