ただいま家出中#008 しまった！ヤビツ峠はその先だった。

７月はロードバイクと輪行で、２週間の移動生活をすることにした。荷物も軽量化して５kgに収めた。作業効率が悪いのが若干気になるが、仕事はiPadで。iPadを仕事でも活用している友達に聞くと充分使えるという。使っていくうちに覚えていくもんだろうとうことで、強制的に使い続けるしかない。

今回、最初に訪ねるのは神奈川県清川村。家からは90km程度なので自走でいくつもりだたのが、梅雨明け前の不安定な天気で、出発前の午前中から雷が鳴り響く。早々に予定を変更して輪行で向かうことにした。

小田急線愛甲石田駅から宮ヶ瀬湖に向かって３０分ほど走った山間の住宅地に宿はすぐに見つかった。田舎の平家の一軒家。どこかからヤギの鳴き声も聞こえてくる。宮ヶ瀬湖まで３０分程度でなのでサイクリングにもすぐ行けるいい環境だ。平日の夕方なのに地元のローディーも走っている。楽しみは募るばかりだ。

でも清川村に滞在中は少し仕事が立て込んでいたこともあって、あまり時間が取れそうになかった。時間を見つけて、宮ヶ瀬湖の往復はできた。もう一ヶ所、ヤビツ峠に行ってみたいのだけど、時間が取れるかどうかというところだったが、無理やり切り上げて行けるところまで行ってみることにした。

ヤビツ峠には一旦愛甲石田方面に降り、鶴巻温泉の先から向かうことになる。あまり考えずに坂を下ったのが失敗だった。違う方向に降りてしまいタイムロス。軌道修正をして、ヤビツ峠の入り口にたどり着いたが、初めてきた場所なので、どれくらいの時間がかかるかわからない。１７時を締め切りとして、そこまでに行けるところまで行ってみることにした。

ヤビツ峠は入り口付近の住宅地の直登がきつかったが、山に近づくとだんだん勾配は一定になり落ち着いてくる。しばらく登っていくと広い駐車場に到着。奥に行くと展望台がある。何とか時間までに辿り着けたな、と安心してしばし休憩をと利宿に戻ろとしてふと思い出した。「ヤビツ峠」の表示のところで写真を撮らなくちゃと。

あたりを探してみたけど全く見つからない。マップを調べてみると、ほんとうの峠はまだこの先！もう少しある。行くべきか戻るべきか。いや、もう時間もないし、上る気持ちも残っていない。

残念ながら、核心は次回に持ち越しとして峠を下ることにした。帰りの足取りはかなり重たかったが、宿に着く頃にはあたりは薄暗くなっていた。あの時の判断は間違っていなかった、次回の楽しみにとっておこうと自分に言い聞かせるのだった。

今回宿泊したのはADDressの清川邸。古いけど平家の広い家。やっぱり平家はいいなぁと思わせる。峠を攻めるバイク乗りもたくさん宮ヶ瀬湖に向かうので、バイクの音が結構鳴り響く。