地域猫活動手順3【ルールづくり】
前回の記事はこちらです。地域猫活動についてはマガジンにもまとめてありますので、参考まで。
手順3はルール作りです。餌の与え方、トイレの設置、困ったときの対応等のルールを決めましょう。ここでのルールは主に猫の世話をする際のルールです。以下に例を挙げます。
ルールリスト
餌やりの場所、時刻、担当者
トイレの設置場所、時刻、担当者
ごみの処理方法
活動中は腕章をつける
イレギュラーなことがあれば写真を撮る
相談窓口を決定(猫に長けた動物愛護推進員、自治体職員、活動団体長)
地域猫が負傷していた際の対応
治療はどこまですべきか
いちばん最後の地域猫の治療について、方向性は決めておくべきです。大けがの際は、最低限の治療をするのか、するなら費用はどこから出すか。風邪の症状が出ている場合はどうするか。ある程度想定される範囲で構わないので、方向性は決めましょう。金額で決めてもいいかもしれません。月1万円までは医療費として予算をつける等。
猫愛護活動ではないので、治療はしないという決定もありえます。その場合もその旨しっかりルールに記載しましょう。
治療が必要な猫を見た人(特に活動に協力的でなかったような人)がいきなりかわいそう!と声をあげはじめたりします。活動ルール上、そのような猫の治療はしないことに決めてあるし、予算もないので、あなたが動物病院に連れて行ってください、と話す必要があります。
いま上記の状況を想像してもらった人にはわかると思いますが、いくら人のための地域猫活動といえど、猫の福祉の優先順位を下げすぎると、非人道的なものになってしまいますので注意してください。
健全な活動は、体力精神力が必要です。猫が治療でよくなったらホッとするものです。精神衛生上も必要だと思います。
次の手順はこちら
当記事はホームページ上のブログ「本気で挑む地域猫活動」という記事の抜粋です。全文が気になった方は是非お読みください。
やまがた不妊去勢クリニックでは、猫に困っている個人や地区や自治体、福祉事業者を対象に多頭飼育や野良猫について助言を行っています。下記より問い合わせください。
ホームページ(https://y-snc.com/)
電話:070-8583-2929
メール:info@y-snc.com
LINE ID:y-snc