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捕獲器による捕獲のポイント

まず初めに、捕獲器による捕獲は安全です。猫が可哀想と考える人もいますが、私は捕獲器を推奨しています。どうしても捕獲器を避けたい人は、こちらの記事をご覧になろ、再度検討してください。

捕獲器の貸し出し

当院にて手術等を実施する場合、猫の捕獲自体の依頼も承っています。しかし、よほどの理由(体が不自由等)がない限りまずはご自身で捕獲を試みていただきたいと思っています。普段見慣れない私どもが訪問するだけで猫が余計に警戒するからです。

管轄の保健所や役場または当院にて、無料で捕獲器の貸し出しは可能です。まずはこの記事をご一読のうえ、挑戦してみてください。

捕獲手順

  1. ルート確認

  2. 設置場所その①

  3. 設置場所その②

  4. 家に入る

  5. 捕獲器を避ける

  6. 猫の保管

ルート確認

まずは、猫が通って来たり逃げたりするルートを確認します。
通り慣れた道を通って来たり、休憩したり寝床としている場所への道があります。場合によっては隣の家の可能性もありますし、床下や倉庫内かもしれません。

設置場所その①

一番最初に捕獲器を設置するのは、エサ場ではなく、そこから逃げた先です。居心地のいい場所、安全と思っている場所へ逃げることを予想して、先に仕掛けておきます。

設置場所その②

最後にエサ場に設置します。逃げた先に行くであろう場所に設置している間もエサ場でエサを待っているはずです。

家に入る

設置後、すぐに家の中や捕獲器が見えない場所に移動してください。
すぐにかかりそうな猫がいても、絶対に捕獲器の様子を見ないでください!!家の中からも見ないように。

猫は必ず入る直前に周りを見渡します。誰かに見られているとそこで警戒して入らなくなります。静かに聞く耳をたてておいてください。カシャンと捕獲器が閉まる音を聞いてください。音を聞いてから5分程度は放っておいてください。他の猫も連続で捕獲器にかかる可能性があります。

捕獲器を避ける

捕まった猫は捕獲器ごと静かな場所に避けます。

余っている捕獲器があれば同じ場所に設置します。こうしている間に、猫はある程度散ってしまいます。しかし、おいしいエサがあれば10-20分程度で再度元居た場所に戻りますので、再度隠れてください。ポツポツ捕獲が進みます。

猫の保管

捕猫の保管獲した猫は、玄関や倉庫など、明るすぎず、暑かったり寒かったりしない場所を選んで捕獲器のまま、静かに置いておいてください。

上からタオル等をかけると猫も落ち着きます。絶対に猫を捕獲器からキャリーケースなど他の容器に移し替えないでください。素人がやるとほぼ確実に逃げられます。

捕獲器に入った状態は、麻酔をかけるのにも適しています。
猫にとっても人にとっても、移し替えるメリットは全くありませんので、絶対におやめください。
捕獲器の中で排泄することを考慮して下にペットシーツや新聞紙等を敷きましょう。手術適期の猫なら1日程度食べ飲みしなくても問題はありません。


やまがた不妊去勢クリニックでは、猫に困っている個人や地区や自治体、福祉事業者を対象に多頭飼育や野良猫について助言を行っています。下記より問い合わせください。
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