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予約から捕獲までの流れ(前半)

当院、やまがた不妊去勢クリニックの場合を記載します。他の病院に連れていかれる場合もこれに準じた形になると思いますが、予約する病院に確認してください。その場合も参考になると思います。
今回は、予約から捕獲(①~④)までの流れを記載します。

予約→捕獲→手術

  1. 手術の予約

  2. 捕獲器の確保

  3. 最初の捕獲

  4. 手術当日の捕獲

  5. 病院に連れていく

  6. 病院にお迎え

  7. 猫を放す

①手術の予約

まずは手術の予約をお取りください。
捕獲できたら病院に連れていくという流れは、おすすめしません。捕獲器で何日も経過することになってしまいます。
捕獲したら通院までの間ケージの中で飼ってあげられる場合は構いません。そうでない場合は先に予約をしてください。捕まらなかったことによるキャンセルは問題ありません。

②捕獲器の確保

手術前日までに捕獲器と手術後に猫を入れる洗濯ネットとダンボールまたはキャリーケースを用意してください。

「捕獲器が1週間しか借りられない」という方がいますが、1週間も借りられれば十分です。何日もかけっぱなしにしても、猫はかかりません。かかるときはすぐかかります。短時間勝負です。

捕獲器は保健所または当院まで取りに来てもらう形になります。相談している保護団体があるなら、そこで借りることもできるかもしれません。

当院の捕獲器を家まで運んで欲しい場合、送迎・往診料金にて承ります。

③最初の捕獲チャレンジ

手術前日の夕食時(猫のね。自分の夕飯時ではないよ)に最初の捕獲を始めましょう。1時間程度が目途です。具体的な手順は【捕獲器を使った捕獲のポイント】参照。

夜中仕掛けておくことはおすすめしません。
寝ている間の万が一の事故や野生動物の錯誤捕獲に気づくことができません。猫は捕まるときはすぐ捕まりますし、ある程度で捕まらなければ何時間仕掛けていても捕まらないと言っても過言ではありません。
夜は必ず捕獲器を1度仕掛けるのをやめて、翌朝再度仕掛けなおしてください。

捕まった猫は、暑さ、寒さ、雨風を避けられる場所に移動してあげてください。部屋の中でなくても、物置や玄関でも構いません。

④手術当日の捕獲チャレンジ

前日に取り逃がした猫は翌朝(手術当日の朝)再チャレンジします。
捕獲時間1時間程度と仮定し、病院に連れていく時間を逆算して始めてください。

まとめ

今回はまず捕獲までを解説しました。捕獲よりも予約が先です。
次の記事では、捕獲する猫が多頭いて、ここまでで捕獲できていない猫がいる場合の動きを解説します。


やまがた不妊去勢クリニックでは、猫に困っている個人や地区や自治体、福祉事業者を対象に多頭飼育や野良猫について助言を行っています。下記より問い合わせください。
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