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地域猫への挑戦

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本気で地域猫活動に挑むための記事まとめ。これから地域猫活動を実施したいと考えている個人や地域・地区、地域猫活動への助成を検討している、またはすでに助成している自治体職員の参考に。…
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#野良猫

外猫対策の地域による課題の違い

地域猫やTNRを行っていくにあたり、多くの課題を乗り越えなければなりません。 お金はもちろん誰もがあたる課題ですが、その他にも課題はあります。 地域によって住民の年齢層、生活スタイルが全然違うので、全国共通の地域猫やTNRをやるにも課題が様々です。 田舎の課題スぺイクリニックがない、遠い 未だに猫の外飼いが普通 田舎も度合いが様々なので、ひとまとめにはしにくいです。 しかし、スぺイクリニックや外猫対策に理解を示して協力してくれる動物病院(以下、スぺイクリニック等)

無料手術の弊害

いまや多くの人が聞き覚えがある「地域猫」 地域猫にするためには、不妊去勢手術(以下、手術)を実施しなければなりません。当然お金がかかることです。 そこで、猫の手術に助成金を出す自治体も増えてきました。某基金の存在も大きいです。 地域猫活動のハードルのひとつ、手術代をクリアすることができるためとても有意義なものだと思われます。 しかし、無料手術には弊害が出てきています。 これについて解説したいと思います。 結構踏み込んだ内容なので、有料にさせてください。 元ツイ当院はこれ

有料
500〜
割引あり

地域猫活動環境の必要条件

以下の3点は地域猫活動成功へ必要条件です。 ここを満たせない場合、失敗に終わってしまうことがほとんどです。どこでも実施できるわけではありません。 住宅密集地家がポツーンポツーンとしかない田舎は地域猫活動に不向きです。隣の家が何十メートルも先にあったり、隣り合っていても数軒しか家がまとまっていない環境では、想定される問題が容易に発生し対応も難しくなります。そもそもそのような場所では、近隣の迷惑になっていないことも多いです。自分がやりたいからという理由は地域猫を始める理由として

地域猫活動の心得

やまがた不妊去勢クリニックの山形友哉です。今回は、地域猫シリーズ第1弾として、活動するための心得についてです。 近年よく耳にする「地域猫」 野良猫を不妊去勢手術しただけでは、地域猫と呼べる代物ではありません。実は地域猫活動はとてもハードルの高い活動です。 中途半端な知識と計画で進めると必ず失敗します。そのような失敗例が全国的に量産されてきた結果、地域猫と耳にすると嫌な顔をする方も増えてしまいました。しかし、やり遂げることで猫問題解決につながる唯一の方法でもあります。