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オーストリアに挑戦した理由

3年前、ドイツに来る時には想像もしていなかったオーストリアへの挑戦。
1年目はコロナのロックダウンにより、ほぼ1シーズンチームでサッカーをすることはなく、2年目は6部に挑戦して目標だった優勝を飾ることができた。
3年目はそのチームと共に5部で戦うことも可能だったが、自分にとって新しい挑戦をするためにチームを移籍し、新しいチームで5部でプレーしたが、試合には出してもらえていたものの思うような結果を残せなかった。

自分の目標が日本代表で、それを逆算してキャリアプランを立てた時に、自分の中でもう1シーズンドイツ5部でプレーするということは考えられなかった。

かといって結果も大して残せていなかったので、4部に練習参加いくことすら難しい状況だった。

5部ではもう戦いたくないけど、4部にいくこともほぼ無理な状況で、どうしてもステップアップしたかった自分は別の国でサッカーすることを覚悟した。

調べてみると、近年の海外サッカー留学はどんどん色々な国の選択肢が増えていて、ヨーロッパの大国から、中堅国、小国、アジア、アメリカ、ブラジルなど、本当にお金さえあればどこにでも挑戦できるほど、豊富なバリエーションがあった。

それでもやはりステップアップという面では、ヨーロッパの市場はとても魅力的で、活躍すれば見てもらえるというシステムは1番整っていると思えた。

まず、自分が考えたのはヨーロッパの小国の1〜2部。やはり、どの国でもトップリーグというのは市場価値があるし、そこで活躍して大国のリーグへ移籍できる可能性もある。
しかし、実際のところそもそも小国だからといってそう簡単には1部2部に入るのは簡単じゃないし、そこでプレーしていた選手達のその後のキャリアを見ても、中堅国や大国にいくとまた下のリーグに移籍していたり、アジアの国に移籍したりと、ヨーロッパでステップアップできている人は限りなく少ないように思えた。

次の選択肢としては、ヨーロッパの中堅国。(ベルギー、オランダ、オーストリア等)
今でこそ、日本でプロだった選手がそこの1部2部でプレーしてる選手はたくさんいて、そこでステップアップできたら一気に大国に移籍できる可能性もあり、とても魅力的だと思った。
でも、プロの経歴のない選手たちはいけて3部、4部というのが現実で、アマチュアからプロにステップアップしてる例はほとんどなかった。
あっても若い選手がセカンドチームからトップチームにあがるくらい。
しかもビザ問題がドイツより厳しい。

色々な留学会社や代理人相談したけど、ヨーロッパ小国トップリーグは費用が高く、とても今の自分の貯金で払える額ではなかった。

自分の目標は小国のトップリーグか、中堅国の3部以上。

お金さえあれば挑戦できる国やリーグは増えるが、信頼できそうな代理人で、今の予算と自分の目標にそった留学会社を探すのは容易ではなかった。

そんな中、オーストリア3部にコネクションを持ち、オンラインミーティングで話していく上でお願いしたいと思えた代理人がいた。

話を聞いていくと、オーストリアで挑戦するメリットは自分にとってたくさんあった。

まず、公用語がドイツ語。多少のなまりはあるものの、言葉が通じるというのは大きな利点だ。

そして、レベルがドイツほど高くない分、ステップアップの可能性は高まること。
そのリーグのレベルより、カテゴリーさえ上がれば市場価値はつきやすい。
例えばオーストリア2部よりドイツ2部の方が全然レベルは高いが、オーストリア2部からドイツ2部に移籍するケースもある。プロとしてステップアップする上でこの市場価値がとても重要で、それによってスカウトの目に留まりやすくなる。

そしてあとは、環境面。
ドイツではレギオナルリーガというセミプロリーグが4部だが、オーストリアでは3部がレギオナルリーガになるため、ほとんどプロに近い環境でプレーできる。

そうやって話を聞いて自分の中に落とし込んだら、オーストリアに挑戦しない理由が見つからなかった。

新シーズンの自分の舞台をどうするかたくさん悩んで、たくさんいろんな人と話した結果、今の代理人と契約させていただき、オーストリアに挑戦することを決めた。


ー次回へ続くー

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