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まつしたのアート関係記事

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アート関係の記事です
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韓国ソウルの美術館巡り

2024年1月に韓国旅行の機会があり、ソウル近辺の美術館やギャラリー巡りをしたので、そのメモを残しておきたいと思います。 ソウルのアートギャラリーの情報を調べるにはTOKYO ART BEATの記事がとても詳しくて参考になりました。 国立現代美術館 ソウル館ソウル駅からも近くて行きやすい場所にあり、巨大な建物の中に数多くのギャラリースペースで企画展が行われています。 ソウル市立美術館美術館を入ってすぐに常設のナム・ジュン・パイクのビデオインスタレーションが展示されていま

PARAインタビューシリーズ「場所と劇場と物語」

PARAのインタビューシリーズ「場所と劇場と物語」がとても面白かったので感想をツイートした内容をメモしておきます。いわゆる「劇場外演劇」が好きな人向けの内容でした。 石神夏希「場所と劇場と物語」 "岸井さんと石神さんが同じ「劇作家」を名乗っているという話から始まる、劇場と場所が意味するもの、そこで語られる「物語」についての話も面白かった。このレクチャーシリーズで語られるであろう劇場外演劇に対する 自分の興味が言語化されてる感。" https://twitter.com/y

墨田区の廃材を使った打楽器作りワークショップ

小学生向けに廃材を使った打楽器作りのワークショップを行ったので、その準備と当日の様子をレポートします。 会場となったのは墨田区の中和小学校で行われた「中和エコフェス」で、昨年もワークショップを実施させていただき今年で2回めになります。 墨田区のNPO「TOPPING EAST」としての参加で、企画考案を私が担当し、当日運営や廃材集めなどはTOPPING EASTのメンバーに協力していただいています。 ・墨田区の工場から出る廃材を使いたい ・TOPPING EASTで主催す

舞踊譜とラバノーテーションとシステム化のメモ

個人的に「ChatGPT演劇システム」として台本を介した演劇のAI化の方法を色々と試しています。 次の試みとして「ChatGPT身体表現システム」を作りたいと思い、身体表現では演劇の台本にあたる中間言語として「舞踊譜」があることを知りました。中でも代表的な舞踊譜である「ラバノーテーション」やそのシステム化に関する調査をした際のメモです。 この分野に詳しくないため、他に有用な情報があればコメントなどで教えていただけると幸いです。 ラバノーテーション序:ラバン身体動作表現理論に

フィリピンの美術館巡り

2023年8月21日〜25日にフィリピンへ旅行に行ってきました。いくつか美術館も見てきたので紹介します。 フィリピン国立美術館 城壁都市イントラムロスとリサール公園の近くにあり、マニラ中心部からも近く行きやすい場所にあります。 巨大な建物の中はテーマ別に部屋が分けられて、植民地時代のキリスト教モチーフの作品から、近現代の作品まで時代順に幅広く展示されています。企画展示も複数あり、透き通った貝を使って建具などの屋内装飾を展示が面白かったです。 入館無料ですが、IDチェックが

ChatGPTに俳句をイメージしたクリエイティブコーディングさせる「俳句コーディング」を試す

ChatGPTに俳句をイメージしたプログラムを作らせて見る実験です。 色々と試してみて、以下のようなプロンプトで指示をしています。 #依頼事項以下の俳句をイメージした映像を出力するプログラムを作成「xxx」#コーディングのルール・プログラミング言語はp5.js・Canvasサイズは600x400・俳句自体の文字列は出力しない。・画像ファイルの読み込みはしない。・音楽は使わない。 菜の花や 月は東に 日は西に 五月雨を 集めてはやし 最上川 夏草や 兵どもが 夢の跡

ChatGPTで演劇の上演台本を作るメモ(その2)

ChatGPTで演劇の上演台本を作るとはどういうことか試すメモ。ChatGPTに指示を与えて台本を作ってみます。 (タイトル画像はStable Diffusionで「ロボット演劇のポスター」のイメージで作成) 前回は演劇の台本のようなものを作ってみる事を試して、それらしきものを作ることができることはわかりました。 今回は、作った台本を自動的に上演させる仕組みが出来ないかを考えてみます。 上演するには台本を読み上げる必要がありますが、女子高生AIりんなの音声合成が最近A

ChatGPTで演劇の上演台本を作るメモ(その1)

ChatGPTで演劇の上演台本を作るとはどういうことか試すメモ。ChatGPTに指示を与えて台本を作ってみます。プロンプト作劇法?設定は平田オリザ「東京ノート」から拝借しています。 (タイトル画像はStable Diffusionで「美術館で何人かの人が椅子に座っている演劇のチラシ」のイメージで作成) 「戦争」が直接的すぎるので修正を試みます。 一つ設定を追加してみます。 追加設定の反映が雑すぎるので改善をしてみる 適切な指示をし続ければマトモな台本になるのか?(つ

これまでにやった事、作ったもの一覧

過去にやった事、作ったものの一覧です。(随時更新) 興味のある方はTwitter、instagramのDMでご連絡ください。 たこ焼きシンセサイザー家電製品を楽器化するエレクトロニコス・ファンタスティコスのメンバーとして時々活動している中で試作した作品です。Twitterに動画を載せたら結構バズりました。 廃材楽器ワークショップ墨田区の廃材を使って楽器を作る小学生向けのワークショップを行いました。 ほくさい音楽博での廃材楽器ワークショップ ぐるぐるロボットワークショッ

100均のブラシを使った小学生向けぐるぐるロボットワークショップ

小学生向けに「ぐるぐるロボットワークショップ」を行いました。 100均のヘアブラシとモーターを使って動く簡単な仕組みで小学校低学年の子供でも作ることができます。 振動させるための軸をつけたモーターをヘアブラシにマスキングテープで貼り付けるだけで基本形は完成です。貼り付ける位置によって重心が変わるため、動きの変化を楽しむことができます。 装飾用の部材をたくさん用意して自由に飾り付けてもらいます。ロボットっぽさを出すために目玉のシールは必須です。 飾り付けが終わったら写真

【リアルとVRで同時開催するキャラクターショー】サンリオピューロランド「Nakayoku Connect」を観てきた

サンリオピューロランドとVRChat上でリンクした内容のキャラクターショーが毎日同時開催されている「Nakayoku Connect」をVR/リアルの両方で体験しました。 「Nakayoku Connect」に興味を持ったのは、脚本・演出に劇団「柿喰う客」の中屋敷法仁、振付にダンサーの中村蓉、中屋敷南がクレジットされていて、これまでたくさん作品を観ている好きな劇団・ダンサーだったためです。 先にVRChat上のショーを自宅で体験。VRChatはMeta Quest などの

文化庁メディア芸術祭2022 アート部門受賞作品の映像まとめ

3月13日に文化庁メディア芸術祭の受賞作品が公開されました。 アート部門を受賞した作品の多くは、ネットで公開したり、展示の様子が動画で公開されているのでまとめてみました。映像で見るだけでも、さまざまなタイプの作品が受賞しているという雰囲気は伝わると思います。映像が無かったり、動画埋め込みができない場合は作品に関する情報へのリンクをつけています。 また、過去の受賞作も同様にまとめています。 大賞太陽と月の部屋 anno lab(代表:藤岡 定)/西岡 美紀/小島 佳子/的場

サウンド&アート展の作品動画一覧

3331アーツ千代田で開催されている「サウンド&アート展」は様々な不思議な楽器を実際に演奏できたり、実演を見ることができたりして、とても面白い展示です。ぜひ体験して欲しいですが、雰囲気が伝わるように展示されている作品に関する動画を集めてみました。 以下、展示されていた作品に関する動画です。 フランソワ・バシェ「勝原フォーン」齋藤鉄平「波紋音」 FUJI|||||||||||TA「イントナルモーリ&"Landrumori 2021"(Video work)」 金沢健一「VI

音楽ライブ・舞台芸術のチケット単価と公演規模推移

Twitterで流れてきた以下のツイートを見て、演劇のチケットの価格推移が気になって調べてみました。 ここ10年程度小劇場を中心とした演劇・ダンス公演を見ている個人的な実感ではほとんど変わっていないイメージです。 検索してみると、直接チケット単価の推移がわかるデータはありませんでしたが、野村総合研究所「コロナ禍のライブ市場と大規模集客施設の展望」というレポートで、音楽ライブのチケット単価推移について、ぴあ総研の「ライブ・エンタテインメント白書」のデータを元に推測しているの