見出し画像

ChatGPTで演劇の上演台本を作るメモ(その2)

ChatGPTで演劇の上演台本を作るとはどういうことか試すメモ。ChatGPTに指示を与えて台本を作ってみます。

(タイトル画像はStable Diffusionで「ロボット演劇のポスター」のイメージで作成)

前回は演劇の台本のようなものを作ってみる事を試して、それらしきものを作ることができることはわかりました。

今回は、作った台本を自動的に上演させる仕組みが出来ないかを考えてみます。

上演するには台本を読み上げる必要がありますが、女子高生AIりんなの音声合成が最近API公開されたのでこちら使ってみます。

りんなの音声合成API Koeiromap/Koeiro APIでは単にテキストを音声に変換するだけでなく、「声質」「感情」のパラメータを与えることができます。
声質:-3.0から3.0の範囲でx,yの座標を指定
感情:talk, happy, sad, angry, fear, surprised の6種類から指定

これを使えば、会話劇で男声・女声の役を割り振ったり、セリフの読み方にニュアンスを与えることが出来ます。

そこで、ChatGPTに「声質」「感情」のパラメータをつけた台本を作成させます。
また、色々な登場人物、設定、セリフに対応できるか検証するため、お題を変えることで話のバリエーションを作ることができる「三題噺」で台本を作ってもらうことにします。

ChatGPTへの指示は以下のとおりです。
あとでプログラムから台本をAPIで使えるように、フォーマットを指定しています。
三題噺のキーワード部分を変えていけば様々なストーリーでテストが簡単にできます。

この指示からChatGPTは以下のような台本を作ってきました。

セリフに「声質」「感情」のパラメータをつけてくれています。登場人物やセリフの内容的に正しいパラメータをつけてくれているようです。
これならシステムからAPIで自動的に合成音声にして上演することができそうです。

実際にenebularを使ってNodeREDを使った上演のシステムを作ってみました。
ダッシュボードの画面から3つのお題を入力すると、ChatGPTが台本を作成して、「声質」の違う二人が「感情」を込めたセリフの朗読劇を上演できました!

システム化できたことによって、外部APIから発話や動作できるロボットなどを使えば、より上演に近い形を実現できそうです。

まだまだ、台本の内容自体のレベルや、発話タイミングなど調整の余地が多く残っていますが、引き続き色々と試していきたいと思います。

この記事が参加している募集

#AIとやってみた

27,861件

いただいたサポートは記事作成に活用させていただきます