見出し画像

共著を2冊出しました。それぞれの中身と狙い

 2021年9月に、経営コンサルタントで行政書士の横須賀輝尚さんとの共著『士業のためのデジタル遺品業務入門』を、2021年10月に日本デジタル終活協会代表で弁護士・公認会計士の伊勢田篤史さんとの共著『デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた』を刊行しました。

 どちらもデジタル遺品との向き合い方=デジタル終活の方法を伝える本になります。どんな本なのか説明させてもらいますね。

『士業のためのデジタル遺品業務入門――行政書士、司法書士、税理士、弁護士のための新しい遺言相続業務』

 横須賀さんのチームにより仕上げてもらったKindle専用の電子書籍です。3部構成になっていて、横須賀さんと私の対談を導入として、毎月実施している「プロのためのデジタル終活セミナー 無料版」をベースに文字起こししてもらった解説が続き、最後に士業がデジタル遺品を取り扱う重要性について横須賀さんが説いています。

 タイトルどおり、相続を職業分野とした士業の方に向けたデジタル遺品解説本といえるでしょう。すんなり読了できるボリュームながら、要点はしっかり押さえていると自負しています。日々の業務のなかでデジタル遺品やITサービスの契約処理などに不安をお持ちの方にお勧めです。

 「あー、つまりデジタルの分野はココを押さえれば普通の遺品と同じ感じでいけるのね」みたいな感覚を掴んでもらえたら、心の中でガッツポーズします。

画像1


『デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた――身内が亡くなったときのスマホ・パソコン・SNS・ネット証券・暗号資産等への対応や、デジタル終活がわかる本』

 副題まで含めると、ものすごく長いタイトルですね・・・。雑誌やWEB媒体に寄稿した際の著者プロフィール欄ではよく近著を紹介させてもらったりしているのですが、フルネームをお披露目する機会はなさそうです(文字数に限りがありますから)。でも、言いたいことを全部タイトルに詰め込んでくれた日本加除出版の編集部に感謝です笑。

 こちらの本は、デジタル遺品に不安を覚える多くの人に読んでもらいたいと思い、間口を広めた作りとなっています。遺族としても、デジタル資産を持つ本人としても、また、相続分野を主戦場とする士業の方やFP、供養、終活業界の方々にも読んでもらえたらと思い、伊勢田さんや編集さんと知恵を出し合いました。

 スマホの開き方や、ネット銀行の見つけ方、○○ペイの相続方法など、目的別に辞書引きできることと、通読してデジタル遺品の全体像が掴めること。2つの読み方が両立できる構成を心がけています。

 とりあえず本棚に差しておいて必要なときにとりだして引いてもらうのもお勧めですし、お手にとって通読してもらうのももちろんお勧めです。

 各章の導入でデジタル遺品に困った遺族と亡くなった本人の心情がコミカルに書かれていますが、これは伊勢田さんが得意とする構成。章の冒頭だけ読むのも楽しいと思います。

画像2


言いたいこと=デジタル遺品はそんな特別じゃない

 2冊ともに通底しているのは、デジタル遺品を特別視しないスタンスです。実際のところ、デジタル遺品といっても従来の遺品の延長線上でしかないわけです。故人が亡くなる直前まで使っていた道具や契約していたサービスがデジタル関連のものだったというだけ。時代の必然であり、従来の流れのなかに組み込めるものなのです。

 だから、多くの人がなるべく早いうちに、過度に異端視せずにデジタル遺品と向き合えるようになったらいいなと思っています。早く死語にしちゃいましょう。

 ・・・といったメッセージを込めて、今月も20日20時に「プロのためのデジタル終活セミナー 無料版」を実施します。Peatixのページで「チケットを申し込む」をタップ(クリック)したら、ZOOMのURLが入手できますので、ご関心のある方はぜひ参加してみてください。

キャプチャ

 では、また来月に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?