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【観劇】新作歌舞伎 風の谷のナウシカ

ナウシカの歌舞伎観てきました。

宮崎駿作品が大好きで、ナウシカはラピュタの次に好きで数十回は観ており(漫画は1度ですが)、事あるごとに「ミュージカルにならないかな…」と思っていたので、ミュージカルとはいかないまでも舞台化(しかも歌舞伎!)したことがすごく感慨深かったです。

オープニングの曲がすごく好きで、それが歌舞伎っぽくアレンジされているのにすごく感動しました。タイトルが背面に投影されたとき涙がでました。

前編と後編に分かれていて、それぞれ約3時間ずつ。今回は前編で、途中1回幕間がありました。映画で幕間って、初めてです。タイタニックって3時間以上ありますけど、あれって幕間あったんですか?

第一幕で映画分のストーリー(漫画で言うと2巻ぐらい)、第二幕でその後、という感じでした。

さて、前編ですが総じてすごくよかったです。やはりやるからにはちゃんとやってくれるな、という感じでした。歌舞伎と漫画はそもそも得意とする表現が違うように思いますが、それが逆に良さに繋がっていました。

登場人物の怒りの表現、殺陣の表現、街の活気の表現…漫画を忠実に再現するのではなく、歌舞伎の方法で表現する、という違いがおもしろかった。表現したいものを表現する方法として成立していれば、その形がなんであろうと美しいんだな、と思いました(前に歌舞伎観たときにも思った)。

ナウシカって16歳とかだったと思いますが、ちょっとこの役者の方はそれは無理かな、と思う年齢でした。でも元々の設定を忘れれば、別にナウシカが何歳であっても別に問題がないストーリーと思います(40歳超えてくると、城おじたちがかわいがりすぎ…という違和感が生じますが)。シアタービューイングでなければあんなに顔がしっかり見えることもないでしょうから、それも大きな問題ではないはず?

そしてナウシカの演技ですが、映画の前半のような芯が強くておてんばな姫様っぽい感じをわざと出していなかったように思います。意外。

映画と比較すると違和感があったのは、アスベルが登場からすごくかっこよかったこと笑。最初、もうちょっとダメそうなやつとして登場してた気がするんだけど…歌舞伎ではめっちゃちゃんとしてるし、何より顔が絵みたいにシュッとしすぎ笑。出てくる度に笑えてきます

クシャナは歌舞伎のノリで完全にハマってました。ユパ様は何故か見た目がウエスタンな感じになってましたが、いい感じでした。

後編も楽しみです。後編は大阪で観る予定ですが、夜の時間帯もありそうなので平日に行きたいと思います!

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