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学童期の発達と少年野球ってどうなん?という…ぐずぐず(野球少年観察メモ

何をするにしても、早ければ良いというものではないと思うのです。

子どもは小さい大人ではないとはルソーの言葉でしたが、
日々の生活の中で目の前にある子の姿をその視点で眺める為には意志の力を必要とします。
毎日は忙しく・・・余裕がなく、そして、大人には大人の思いがあるので。

私の大学の発達心理学の教員は「人は本人の内的な力で発達する」と言いました。
子どもたちの姿を見ているとその通りだと思います。

生まれてしばらくで立ち上がり数日うちには跳ね回るヤギや羊と違って
動物としては大変未熟な状態で生まれる人間です

小学生低学年の子たちが校庭で追いかけっこをして走っている姿を見ると、まるで春の仔羊たちのようで
いのちの輝きと喜びにあふれた姿に見えます。
少年野球の練習時には疲れて動けなくなっている姿を見て、
それはそれで厳しく言いたくなる親や指導者の気持ちもあります。

学童期、同じ小学生でも低学年と高学年では
項を分けて記述するほどの大きな変化があります。
低学年は幼児期の特徴を残し、まだ、目に見えないものを頭の中で考えることは難しい年齢です。
「訓練の末に、成長し、活躍する自分の姿」をイメージすることは実際には難しく
一生懸命ついて行こうと頑張っても・・・色々失敗・・・失敗・・・していたりします。
心を切り替えたり、課題に向かう所にも支援がいる子もいます。
多動的、衝動的な特徴によって、力の凸凹がある子もいます。
お漏らししたり、体力が追いつかず毎月曜日熱が出たり。もう・・・大変です。
保護者との関係もまだ一心同体なところがあります。

9歳を境に子どもの姿は大きく飛躍します。
物事を抽象化して認識できるようになり、今はまだここにない未来を見据えて訓練を自ら積み重ねることもできるようになります。
努力が成長につながり、そんな自分を肯定的に考えることができる.仲間の中で、そんな仲間を認め,認められるようになります。

保護者を離れて子ども同士の世界ができ、それは容易に「困った方」にも転がるヤングエイジです。

文部科学省のウェブサイトにこの年齢の子どもの徳育の課題として5点挙げられていました。
・抽象的な思考への適応や他者の視点に対する理解
・自己肯定感の育成
・自他の尊重の意識や他者への思いやりなどの涵養
・集団における役割の自覚や主体的な責任意識の育成
・体験活動の実施など実社会 への興味・関心を持つきっかけづくり
参考
文部科学省 ウェブサイト
トップ > 政策・審議会 > 審議会情報 > 調査研究協力者会議等(初等中等教育) > 子どもの徳育に関する懇談会 > 子どもの徳育に関する懇談会(第11回) 配付資料 > 子どもの徳育に関する懇談会 「審議の概要」 (案)  > 3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題
3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/053/shiryo/attach/1282789.htm

より
(この審議会の答申やこれをもとにした色々の運用について、悩ましく思うところはありますが今回ふれません。)

学童野球は
ルールが複雑で、訓練も必要で、戦略も問われ(・・・・だれか・・・たす・・けて・・)
な野球は、学童期から青年期に至る「子どもの発達」において大変有益で、だからこそ、現在でも他のスポーツと比べても優位な現状があるのでしょう。日本の男の子を育てるには特に。

それは、長男を見ていても思います。
日々の鍛錬、それを糧にした確かな自信、そして、周りからの肯定のまなざしを受けて、また、自分育ての糧となるそのサイクルが動き出すと強い。

野球を始めた少年たちは少しの空間があれば、腕を振るのです。全身を使って。特に心におもりのない時は。

セットからの投球。もあるし、捕球してステップして投球も見かけます。
捕球しただけ。投げただけ。も…よく見かけます。

脳内ですら、そんなに、ずっと一生懸命練習をしているものが、上手くならないはずはないでしょう。
上には上がいて、必要には遠く及ばなくても、過去よりはずっと先にいて母親としてはそんな子どもの姿を寿ぎたいと思います。

仲間の中で考え、仲間と共にのびのびと成長していく、その子どもたちを中心に親と指導者があり、
地域が育っていく、学童野球は、願わくばまちづくりにも通じる大事な取り組みとなれますように。
(学童保育所もね)

子どもを中心にして、それは、強い意志を持って子どもを中心にせねばなりません。

よね…しかし…色々足りないな。
特に私のパワーが。

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