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[読了]姫野佳 「発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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概要 この記事は,生きづらさを感じているひとが,楽に生きるための具体的な方法が書かれた本を紹介することを目的としています。今回は,姫野佳さんの「発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を紹介しています。

トラブルにどう対処しているか

あ!高速道路の出口を間違えた!
あ!スマートフォンをさっきのトイレのなかに置き忘れた!
ぎゃー!とめていた自分の車がない!

わたしたちは日常いろいろなトラブルに出会います。図1をみてください。

図1. トラブルから改善まで

わたしたちがトラブルに出会ったとき,まず何をするか。どう切り抜けるか,過去の記憶をたどります。

高速の出口を通り過ぎてしまった場合,過去,同じことをしていなかったか記憶を探ります。

ああ,そうだ。次の出口で係員のひとに申し出れば,Uターンして,でたい出口から出れるんだった!余分なお金もかからないんだった。よかった。ほっとします。

しかし,今まで経験したことのない事態にあうと,過去の記憶を探っても解決策がでてきません。こういうとき,ほんとうに不安ですね。そういう経験,ありますよね。

生きづらさを感じるひとたち

なんだか,生きづらいなー,ひとと一緒にいるだけでつかれるなー,こういう場合,パニックになってしまって・・・とか悩んでいるひとも多いと思います。

実は生きづらさを抱えているひとのうち,あるひとは記憶があいまいであることが知られています。詳しい説明はまたあらためて別の記事でしたいと思います。

そういうひとたちがトラブルにあったとき,どうしようと過去の記憶を辿ってみても,記憶があいまいで解決策が見つからない,そういうことはよくあることだと思います。

どうしていいかわからなくて,ずっと同じことを考えてしまって,不安で不安で,不安に押しつぶされそうになるんですよね。

わかります。とてもわかります。

不安を軽く,楽に生きる方法

ただ,その不安,軽くすることもできますよ。

その方法を説明した本が,今回,紹介するこの本,姫野佳さんの「発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。

発達障害かも?というタイトルですが,誰が読んでも参考になります。ひとつひとつの困っていることを具体的にあげていって,そのひとつひとつの対処方法を考えていくという本です。

図1でいうと,生きづらさを感じているひとは,トラブルの解決策をもっていないひとなんだと思います。トラブルの解決策が自分のなかにない。だったら,考えて作りましょうという本です。考えてダメだったらどうしたらいいか。また考えたらいいでしょう。そうやって,生きやすく,楽になる方法をかんがえましょうという本です。

以前,あるところで,自分が苦手な場面,具体的に自分が何を困っていて,どういうふうにその場でふるまいたいのか,考えてみましょう,そのためには,どういう方法が有効なのか,考えてみましょうという授業をしました。

そうした時,ひとりの受講生の方から「世間のひとは,そんなことを考えて生きているのですか。私は考えていないのですが」という質問がでました。

どうしてそんな面倒なことをするの?トラブルがあっても,適当にしていれば切り抜けられるのでは?という趣旨の質問でした。

もちろん,そういうひともいるでしょう。困っていなければオーケー。生きづらさを感じていないんだったら,全然問題ない。

でも,あー,なんかしんどい,あー不安と思っているひと。いちど,手にとって試してみて,損はない本です。

自分の悩み,困っていることを,全て書き出すだけでも,とても気分がよくなります。不思議ですが。

どうぞ試してみてください。

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