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[ 生きにくい ] 好きなことにしがみつく。好きなことが他人と自分をつないでくれるとき,人生がはじまる。

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自分のことばかり考えているとしんどい

わたしがわたしのことを振り返っておもうに,生きにくさというのは自分について考えすぎるところから来る。自分の部屋でひとり鏡のなかの自分をじっとみて過ごすかのように生きているひとがいる。自分を評価しないひと,正確に言うと,自分を馬鹿にするひとのことを思い出しては,世間一般を恐れて,こんな世の中には自分の居場所がないと自分の部屋に隠れ続ける。しかし,こんな生活がいつまで続くのだろう。自分の将来を悲観して,何をしてもうまくいかないだろうと,うまくいかない自分の姿を想像しては,悲しみを強くする。

ひとはからっぽな状態で生まれてくる。いろんなひとや物事に出会うこうとで,そのからっぽな心の中に自分らしさがつくられていく。知らない知識に出会うことで,知識は増える。尊敬できるひとに出会うことで,自分の生き方を振り返り,自分を変えることができる。馬鹿に出会うことで,人生をダメにする生き方を避ける決意をする。自分は他人から作られるものだ。なのに,ひとと交わらず,ひとから学ばず,自分を変えていくことがないのならば,いつまでたっても自分のこころはからっぽのままだ。

そんな自分のこころを四六時中見つめていたら,それは気もすこしづつ狂い始める。たくさんの残高の預金通帳を眺めるのは,なんとも言えず楽しいことだが,10 円くらいしかない通帳をじっとみておけというのはしんどい。

あなた自体に価値はない

あなたには価値があるよとはげますひとがいる。しかし,四六時中からっぽの自分をみつけて時間を無為にしているあなたに,それほど際立った何かがあるとも思えない。いくら巧みに言葉を操ってみても,預金通帳の残高10円の印字が変わることはない。

自分に価値があるかどうかは本来考えるべきものじゃない。他人が決めるものでもない。きっと,自分に価値はない

自分に価値はない。自分があんまりにもくだらないので,ひとは自分から目を背けるために自分以外のものやひとをみる。そうして,そのうち,運がよければ,好きになるものに出会う。それがなになのかはわからない。なにかもスポーツかもしれないし,ボランティア活動かもしれない。はたまた英語の勉強かもしれない。スポーツ,ボランティア活動,英語と聞くと,なんとなく全身から力が抜ける。学校の先生が価値を置くようなそんなものを好きにならないといけないわけではない。好きになるのはなんでもいい。

あなたが好きになるのは,三国志かもしれない。古事記かもしれない。素数かもしれないし,倒産に関する情報かもしれない。リフォームが好きになるかもしれないし,ボランティアといっても選挙応援のボランティア活動に夢中になるかもしれない。はたまた,恋愛趣味レーションゲームにこころを奪われるかもしれない。

なんでもいい。公共の福祉に反しない限り,人に迷惑をかけなければ,何を好きになってもいい。そうして,その好きなことをとことん好きになったら,今度はその好きなことを誰かに教えてみたらいい。こんなに面白いことがあるよ。自分の好きなことが社会性をおびたとき,自分の好きなことで誰かとつながることができたとき,わたしたちは幸せになる。自分の好きなことを誰かに理解してもらったり,それで喜んでもらえたり,お金をもらえたりするとき,ああ,生きててよかったと思うだろう。

この世界は自分の好きなことと他人からできています。自分自身とか,自分自身の価値なんてものは,考えるべきではないことがらです。それは過去の苦痛,将来の不安が生んだ妄想です。そんなことを考える暇があったら自分の好きなことを一生懸命することです。

たぶん,あなたはそういうふうに生きる以外には生きていけません。

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