数学の問題を解いているときに不安になるひとへ 令和6年度B方式入試(算数)岡山中学校・岡山高等学校
問題
大小2つのさいころを投げるとき,目の和が7になるのは,何通りありますか。
解答例
答えは6通りです。大きいさいころを「大」,小さいさいころを「小」とあらわします。大が1のとき,目の和が7になるのは,小が6のときだけです。このように目の和が7になる場合を数え上げていけば答えがでます。
大1, 小6
大2, 小5
大3, 小4
大4, 小3
大5, 小2
大6, 小1
今回,数え上げるのは,6通りだけでした。場合によっては,もっとたくさん数え上げなければいけない問題もあるでしょう。
問題を解いているときに不安になるひとへ
このような問題を解いているとき,本当にこの解き方でよいのか不安になってきます。そして,解くのをやめてしまうひとがいます。
算数に苦手意識を持っている場合には,特にそういう傾向があるでしょう。
算数不安といいます。算数の問題に向き合っていると,とても不安になる,もう問題に向き合うのが嫌になる,頭が混乱してくるというような傾向です。
できれば,落ち着いて算数の問題に向き合いたいものです。そのために必要なことは何か?自分が解くことのできる問題から始めることです。問題の解説をよく読み理解しましょう。そして似た問題を解きます。次に,入試の過去問題をたくさん解くことです。問題をたくさん解いていると,ひとつ重要な発見があります。
それは,試験用の問題には,必ず,答えがあるということです。そして,より重要なことは,試験用の問題は,必ず,解くことができるということです。
当たり前のことです。なにも発見するようなことではないかもしれません。問題を解こうとする,そして答えは必ずある。そんな経験を何度もするうちに,問題を解いているときに不安がなくなっていきます。あまり前のことですが,経験をとおしてそれを実感していくプロセスが必要です。適切な方法で適切に問題を解けば,必ず問題は解ける,「できる!」という感覚は学習の結果,手に入る感覚でしょう。
そうしてもうひとつ大切なことがあります。算数や数学を学ぶときは,場合をすべて実際に書いてみたり,それを並び替えてみたり,他のリストと一対一対応を作ってみたりと,手を使ったり,ああでもない,こうでもないと試行錯誤することが重要になってきます。
数学に苦手意識を持っている人は,次の本,おすすめです。
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