1個250円のドーナツ。みんなに楽しでほしい葛藤
小ぶりなドーナツが1個250円。
「国産の良質な原材料」を使って1個1個手作りすることで、大人はもちろんお子さんにも安心して食べられるおやつをコンセプトとしています。
逆に全ての原材料を安いものに置き換えれば1個180円ほどにまで抑えることは可能でしょう。それをやってしまうと、そもそもお店をやる意味が変わってしまうので今のところは考えていませんけども。
原価の内訳
季節限定を除いて一番高いのは「チョコレートどーなっつ」です。
原価はスプレッドシートで管理していまして、1個あたりの原価内訳はこんな感じ。
なーんだ、たったの73円かと思う人もいるかもしれませんが、出店をするには食品衛生法に基づいた許可を取れる物件を準備する必要があります。家賃やローン・光熱費・各種税金など引かれたうえで、利益も確保しなければなりません。
飲食店のセオリーとして、原価率30%というものがあります。この250円という価格もセオリーに基づいて値段設定をしています。厳密には「33%」を超えていますが、260円にはしたくありませんでした。
これからまた物価が上がっていくとなると…。やはり厳しいものがあるし、飲食店で生計を立てている全ての人に頭が下がる思いです。
あくまで嗜好品
ドーナツはあくまでおやつですし、嗜好品です。しかも市販のお菓子と違って安くもありません。
本当は多くの人に買っていただきたいのですが、それでも原材料にはこだわりたい。けれどそうすると安くは提供できない。そうなると贅沢おやつになってしまう…。という葛藤はあります。
実際、店頭に立っていると高いという声も聞こえてきます。ビジネス的にはそうやって客層を絞るのもセオリーですが、心情的には値段だけで購入の機会がなくなってしまうのは残念だなって。
本当はみんなに楽しんでほしい
というのも、個人的にわたしはあまり裕福な家庭ではなく、250円のドーナツなんて買ってもらえませんでした。(おやつは家庭菜園のウリばっかり食べていた、健康にはよいけれど笑)
だからね、そりゃ1個100円とかで売りたいけれどそうなるとボランティアになります。今のわたしにそんな金銭的余裕はありません。
このあたりはいずれもっと深堀りしていきます。
1個250円にも理由はあるんだよって話でした。
それと、飲食店で生計を立てている人はすごい!!
いつもありがとうございます。 また読みにきてくださいね(^^)