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東京にお店を構えるという選択肢

3年ぶりに東京へ。今回は「ここでお店を開くなら」という目線で、わざわざ数日前からわたしのためにとドーナツ屋や自然派カフェをリストアップしてくれた、心優しき友人と一緒にお店を巡ってみました。

今から書くことは妄想半分だし、あくまでわたしが数日間で感じたことですので、事実ではないかもしれません。ただ、こういった気持ちは鮮度が重要な面もあるので、早めに書き記しておきます。


悔しいくらいに日本の中心

電車に乗ると大半の人は疲れた目をしているし、どこに行っても人が多くてうんざり。しかし、やはり東京は日本の中心です。

東京にしかないお店がたくさんあるし、ゲームのイベントだって東京ばっかり。ぶっちゃけると、東京近辺に住んでいるだけでいわゆる「勝ち組」なんだなと感じざるを得ません。

競馬だってそう。有馬記念も日本ダービーも中山大障害もジャパンカップも、結局は関東なんです。関西にも競馬場はあるけど、権威あるレースは全て関東で行われます。(話が逸れました)

よく「上京して東京で勝負する」なんて言いますが、ようやくその気持ちがわかりました。もちろん、人生は勝ち負けでは無いんですけどね。

田舎で活躍している人は、都会でバリバリ働いていた人も多いです。なんだかんだ、東京という「生活するだけでも負荷のかかる舞台」で何年も仕事をしている。

その昔「まだ東京で消耗してるの?」というワードが流行りましたが、いやいや。消耗しながら戦うからこそ自ずと力がついている。ドラゴンボールでいう精神と時の部屋みたいなものです。

地方に行けば「あの満員電車生活に比べたら…」と奮起できますよね。ずっと地方にいると、そういうことは思えませんから。(地方にいる人をディスっているわけではありません)


東京で開業するという選択肢もアリ?

地元の佐賀県で古民家か賃貸の飲食可能物件を借りて、ドーナツをベースとした小さなカフェを開く予定でいました。ついこの間までは。

今回、東京近辺のカフェに行ってみて、ここでやってみるのもアリじゃないのかと思うようになりました。


賃貸物件の選択肢の多さ

サクッとですが物件を探すと、安くても10万円から。ただですね、佐賀でもカフェ開業に使える物件に限ると8万円前後はします。古民家も結局はそんなに安くはなく、工事費用まで考えたら初期投資はかなりのものです。安くても300万円くらい。

さらに、佐賀県はほとんど賃貸物件の選択肢がありません。ここ1年ほどサイトを見続けていますが、ぜんぜん更新されないんです。これが東京なら数百件単位で賃貸物件が出ています。

それだけ廃業しているお店も多い証拠にはなります。しかし、わたしのような田舎者が東京で失敗して地元に帰っても、なんら失うものはありません。


友人知人たちの東京進出の足がかりになれる

実はここが一番ワクワクしているところ。

佐賀県や山口県を中心に、農業をやったりイラストを描いていたり写真を撮っていたり、クリエイティブな友人知人がいます。知り合いの知り合いまで募ればさらに集まるでしょう。

わたしが東京でお店を構えることで、例えば農作物を地方の価格よりもっとよい値段で売ることができます。写真やイラストも東京で個展を開けば、思わぬ人の目につくかもしれません。

わかりやすいように「ドーナツカフェ」と言っていますが、カフェメニューのほかにも、野菜や雑貨類など、今までお世話になった方々の商品を置いていきたいなと思っています。個人のアンテナショップ的な感覚です。

東京だと、ちょっと高くても良いものは買ってくれるから夢があるなと思います。(田舎だと、例えばすいか1つにしても地元の品種もあるから、佐賀県で山口県のすいかをおすすめするってのはやりにくいし、価格的にも安いものを選ばれがち)


東京の人たちに地方の魅力を伝えられる

反対に、東京での生活にちょっと疲れた人たちなどへ、例えば佐賀県のみかん収穫のアルバイトなど、農業や地方の魅力を伝える場にもなりえます。

これはあくまで副産物的な感覚なのですが、それをきっかけに地方で頑張る人がいたらめちゃくちゃ嬉しいだろうなぁって。

この活動が直接的にお店の売り上げに繋がるとは別として、やはりわたしはこういう活動もしていきたいんだぁと今回再認識しました。


地方に帰っても「東京ブランド」がある

嫌らしいけど現実的な話。田舎における東京ブランドってのは確かに存在します。「あの人東京から来たらしいよ、すごい」って。お店にしても、東京にあったお店が地方にできるとなると、話題性があります。

そのためだけに東京進出するわけではないですけど、いずれは地元でも頑張りたいので、メリットの一つとして挙げておきます。


人を雇いやすい

先ほど、いずれは地方で頑張りたいと言いました。その際に、お店が繁盛していた場合、他の人に任せる形になると思います。

東京だとこれだけ人がいるので、地方と比べたら圧倒的に人を雇いやすいでしょう。これが佐賀県の田舎町だと、おそらくは遠くから引っ越してきてもらわないといけないし、場合によっては車も買ってもらわないといけません。


稼げなくてもアルバイトしやすい

この辺りは保険的に考えているのですが、万が一、稼げない時期があった場合も都会の方が融通のきく仕事は多そう。代表的なものはUberでしょうか。

田舎の場合、夜に融通の効く仕事はラブホテルの受付か温泉の清掃くらいしか思いつきません。もちろん、本業一本で生活するのが一番ですが、こういった面も都会のメリットだなと思います。(身体はだいじだけど)


東京で開業する懸念点や課題

よいことばかり書いたあとは、懸念点や課題のお時間。こういうのは考えないほうがよいのでしょうか。でも考えちゃう。


コネがない

佐賀県でも大きなコネがあるわけではないですが、東京となると全くありません。完全にゼロの状態から人を呼ぶ必要があります。

分母が大きいからなんとかなるかもしれませんが、知り合いがいないのはかなり不安…。

いざ物件を選ぶ際には、さすがに誰かに頼んで東京案内をしてもらおうかなとは思っています。


南海トラフや首都直下地震のリスク

和歌山でみかんバイトしているときにも考えています。南海トラフ、いつ来るかわからないので怖いですよね。特に東京ほどの都会となれば、逃げるのも困難かもしれません。

とはいえ、佐賀は佐賀で原発抱えていますけども。


都会の生活に馴染めるか

田舎者・独身・27歳のわたしが、自営業という精神的にも肉体的にも負荷のかかる状態で、大都会の生活に馴染めるのかは正直なところ不安です。

食にしたって佐賀のように安くで新鮮な海鮮丼は食べられないし、岩肌の見える海岸も遠いです。趣味のドライブも近隣じゃかえってストレス。(てか車持てるのか?)

福岡で会社員をしていたときも、月に2回はレンタカーを借りて熊本に行っていましたからね。この辺の小さなストレスも舐めてはいけません。

これは軌道に乗ればの話ですが、佐賀の方でも農作物を育てたいので、定期的に佐賀へは帰りたいなと思っています。


家賃が比べものにならない高さ

実はこっそり店舗に住もうと思っています。ただ、ずーっとそういう生活はしたくないし、そもそもシャワー付き店舗なんてほぼないだろうし…。

東京だと1Kでも8万円とかしますよね。意味不明です。笑

うーん、ネックだ。


まとめ

妄想に付き合ってくださりありがとうございました。

妄想にならないようにがんばれたらいいな。

でも、佐賀で何かをしようと思った時、常に違和感があったんです。それこそ4年間、ずっと。地元なのにおかしな話じゃないですか。

もちろん、今回の東京進出計画が違和感の正体だったかはまだわかりません。2024年、何をしているんだろう?

いつもありがとうございます。 また読みにきてくださいね(^^)