見出し画像

データリサーチを検討する時に…

▼センター試験,お疲れ様でした!これから自己採点して予備校などのデータリサーチを利用して二次の出願校を決定することになりますが,その際に一つ,是非調べて欲しいことがあります。

▼以前,私が小さな塾を営んでいた時,英語はとても得意だけれど国語が大の苦手,という生徒さんがいました。この生徒さんは国公立大学の外国語学部志望で,センター試験本番で英語は9割取れたものの,国語は200点のうち半分も取れませんでした。

▼判定は軒並みDかE。それでもどうしても外国語学部に行きたい。だけど,大半の大学では国語が二次試験に課されていて逆転は絶望的…。その時,ある公立大学の外国語学部では,二次試験が英語1科目のみの500点満点だということに気がつきました。

▼各大学のHPには,前年度の合格者の最高点・最低点・平均点が公表されています。その大学の前年度の合格者最低点を調べて逆算したところ,前年度をベースに考えると二次で85%取れれば合格できるのではないか,とわかりました。その時の合格者の二次の平均点が6割前後でしたから,85%というのはかなり高い得点率です。

▼この生徒さんにそのことを伝えると,二つ返事で「そこにします!」。その後,得意の英語を武器に,見事合格しました。

▼データリサーチでは合格判定がパーセンテージで出されますが,残念ながらそのデータには前年度の合格者の最高点・平均点・最低点は掲載されていません。それは各自が自分で調べなくてはならないのです(もちろん,予備校に通っている人はチューターに相談すれば調べてもらえますが)。もしあの時,D判定やE判定といった記号だけで判断していたら,あの生徒さんの合格は考えられなかったかもしれません。

▼もちろん,中には小論文や面接など,得点が非公開のものもありますし,新設の大学・学部・学科などデータそのものが存在していないところもありますが,それ以外は大半の大学が学部・学科ごとにデータを公表しています。データリサーチが返却されたら,まずは志望校のHPからそのデータを探し,二次であと何点取れば良いのかを計算しましょう。また,過去問題を見て,自分がその得点を取れるかどうかもある程度見極める必要があります。

▼全ての人が二次でこのように逆転できるとは限りません。また,ずば抜けて得意な科目がなければ逆転は厳しいでしょう。しかし,二次であと何点取れば良いのかを具体的に調べて計算することで,目標が明確になり,学習にも具体的な方針がたてられるはずです

▼ネットで手軽に情報が手に入る現代,活用できるものはどんどん活用しましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?