見出し画像

この漫画が凄い!

▼以前『NEWS ザップ!』でご一緒させていただいた,タレントでイラストレーターでもある安住麻里さんが Twitter で紹介しておられた漫画が面白そうだったので,Kindle でサンプルを読んでみたところ,見事にハマりまして,既刊(今日時点で11巻まで)をまとめ買いし,一気に読みました(笑)。

▼その漫画の名は『アクタージュ act-age』。2018年より『週刊少年ジャンプ』誌にて連載されています。

▼主人公の夜凪景(よなぎ・けい)は天才的な演技の才能を持つ女子高生で,母親とは死別し,父親が家を出たため,幼い弟と妹と三人暮らしです。自分たちを捨てた父親に対する憤りから,父親が送ってくる生活費には手を付けず,景一人のアルバイト代だけでつつましく暮らしています。彼女は大手芸能事務所「スターズ」のオーディションを受けますが,そこで演技の才能を審査員であり世界的な映画監督の黒山墨字(くろやま・すみじ)に見いだされます。オーディションには落ちてしまいましたが,その後,黒山が個人的に彼女をスカウトし,役者として鍛えていくことになりました。

▼私がアマゾンでサンプルの第1話を読んで「おっ!」と思ったのは,オーディションで黒山が景に出した「夜凪。バカでも分かるように演じろ」という指示に即座に反応し,一瞬で涙を流す場面でした。現実のオーディションでそうした指示があるかどうかはわかりませんが,なるほど,面白い粋な指示だな,と思ったのです。そして,もし自分がそう指示を出されたときに果たしてそんなことができるだろうか,と疑問に思いました。

▼昨年,私が受けている演技のレッスンの中で,ある短編動画を制作したことがあり,その中で「泣く」ことが要求されました。この時は役に入り込んでいて一発で泣くことができましたが,それでも相当な集中力が必要でした。『アクタージュ』のこの場面を読んで,その撮影のことを思い出しました。

▼漫画である以上,誇張されてはいますが,私自身,演技の勉強をしているので,安住さんも書いていたように学ぶところの多い漫画です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?