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正しさからの解放


猛威を振るう屁理屈

ツイッターのタイムラインが2つに分かれて情報過剰に拍車がかかったという記事を以前書きましたが、もう一つ目に付くようになったものがコミュニティノートです。

「こんなニュースにこんなクソ真面目な補足いるか?」と思うのは私だけでしょうか?その他にも、「コミュニティーノートは誤解されやすい情報に背景情報をつけるだけでファクトチェックではない」にも関わらず、実際は「記事に誤りがあります、デマを流布しています」というようにファクトチェック的に使われています。

ここ数年のツイッターはほとんど5ちゃんねると変わらないし、そう割り切っておけば罵詈雑言も誤情報も気にならないのですが、「便所の落書きでさえ訂正せずにはいられないというような、正しさへの執着を感じます。

そもそもツイッターはつぶやき。「疲れたー」とか「お腹減ったー」とつぶやく場所だったわけですが、そのうちウェアラブル端末がツイート時の脈拍等を測定して、「疲労度としては軽度なので『疲れたー』は誤情報です」と自分のつぶやきがAIに訂正される日が来るかもしれません…。


誤情報上等

ツイッターにしろYouTubeにしろ、こうした流れが加速すると、例えば整体の知恵である「発熱した時は冷やさず温めた方が良い」とか、「癌を防ぐためには定期的に風邪をひくと良い」なんてことをポロっと書くだけで削除されるかもしれないんですね。

霊術は明治末から昭和初期にかけて流行した民間療法で、野口整体もベースには霊術があります。霊術はGHQによって禁止されたのですが、今度は野口整体が「信頼できる医療」によって禁止されるのでしょうか?


「いまの世の中を一言で言えば『いちいちうるせえな』、これに尽きますよ」

「九十歳、何がめでたい」が話題になったのはもう7年前。今こそ内なる佐藤愛子を呼び覚まして「いちいちうるせえな」と声に出して言ってみましょう。誰もいない部屋で声に出して言うだけでスカッとするはずです。

私は整体の知識が「西洋医学から見れば」誤情報であるとわかった上で、それが実際に役立つ知識なので使っています。整体は非科学的というより未科学。まだ科学では解明されていないだけです。

医学的に正しい、科学的に正しいとされていることに対して「そうか?」と思う出来事がこの3年間たくさんあったでしょう。

誤情報上等。
表面的な正しさに囚われず、頭だけで考えず、身体で実感できることを大切にしましょう。

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