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日記6月18日『ロラン・バルト』

石川美子『ロラン・バルト』中公新書、2015年。

新刊で購入してそろそろ読み終わりそう。
バルトは引き立てによって、研究者として研究活動を行っていた。

友人や研究者の引き立てによって、図書館員、外国人講師、外務省文化交流総局、国立科学研究センター研修員、給付が打ち切られた後は『テアトル・ポピュレール』の編集と出版社の文芸顧問となる。そして、1955年にリシュアン・フェーヴルとジョルジュ・フリードマンの支援により再び国立科学研究センター補助研究員、それが打ち切られた後に、ブローデルによって高等研究院の研究主任となる。その後教授になり、77年にはコレージュ・ド・フランスの教授になる(1977年1月)。

常に執筆していて、研究が評価を得ていたということが、友人の援助とともにバルトの研究経歴となっていたのだろう。博士論文を構想していたようだが、書かれなかった。

積読の「サラジーヌ」についてのセミナーも読もう。

バルトは社会学者としても勤務していた時期があったということは、この本で初めて知った。『ロラン・バルト著作集』には社会学ということばは出てきていたが。

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