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昨年12月からのドル円の動きについて

(この記事は昨年12月14日にFacebookグループ「よーよーの資産形成塾」に投稿したものの転載です。今もこの見通しに沿って動いている感じです)

ドル円の為替レートが円高方向に動いていることに対して、日米金利差はまだ大きいのになぜ?という声が聞かれるので、ちょっと一言コメントを差し上げたいと思います😊

すでに最近の投稿でもこの件について触れていますが、短期の話で言えば、

1)金融政策の方向転換が為替相場に与えるインパクトは金利差を上回る
2)円キャリーはボラティリティが上昇すると巻き戻される
3)短期筋が円ショート材料の1つとして見ている原油価格(WTI)は現在70ドル割れに下落中
4)日本の経常収支と財・サービス収支が改善しており、以前と比べて円を売り込みにくい

といった要因が考えられます。

日米金利差の絶対水準はまだ大きいのですが、米国の政策転換が明らかとなりこれ以上の拡大が見込みにくくなったこと、円キャリーでコツコツ稼いでも相場のボラティリティが上昇すると利益が飛んでしまうためポジションの巻き戻しが出やすいこと、に加えて、最近の原油安から短期的な日本の貿易赤字拡大に歯止めがかかりそうなこと、実際に日本の経常収支と財・サービス収支に改善が見られていること、などから、以前と比べると円ショートで攻めにくくなっているんじゃないかなと思います。

あとは、いったんポジションを整理した後、短期筋が日米金利差や日本の根本的な弱さに注目して再度円のショートポジションを取りに来るかどうか。これは市場参加者の判断と痛み具合次第だと思います。

ちなみに日曜日に更新した私の為替モデルは1ドル=141.21円を示していて、今141.75円なので、いったんは目標達成。この先、ドル円が135円くらいになったら円売りしようかなと思っています。

*一部の方々にはちょっと難しいトピックスかもしれませんが、いずれ分かるようになりますし、より体系的に分かるようになりたいということであれば、私が行っている「資産形成プログラム」や「人生サバイバルのための経済入門」などを受けていただくと理解が一気に深まります(ちょっと宣伝😊)

私が代表を務めるワイズ・アセット・デザインのウェブサイト
https://ysassetdesign.com/

日経ビジネスに私の記事が掲載されましたのでご覧ください
役職定年を割り切れず、学び直してメガバンクの肩書を捨てた:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

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