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ベンゾジアゼピン減断薬 - 操作的診断基準はなぜ無力なのか (1/4)

割引あり

診断は、患者さんが訴える症状の原因を特定するプロセスです。診断によって治療の方向性が定まり治療選択肢が絞り込まれます。一般的に医療行為において正確な診断は効果的な治療の第一歩であり、患者さんの治療転帰に直結します。
しかしベンゾジアゼピン依存症や離脱症状では、しばしばその診断からして容易ではないのが現状です。本稿では、その難しさの理由について述べてみたいと思います。

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