![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122976262/rectangle_large_type_2_bd0d82b4294e32d486236bbe20a67598.png?width=1200)
ベンゾジアゼピン減断薬 - エスゾピクロン(ルネスタ)の減らし方(1/4)
割引あり
前書き
最近何本か「ベンゾジアゼピン減薬リーフレット」と題したnoteを書きました。本稿はその番外編とでも呼ぶべき内容の文章です。
「リーフレット」シリーズで取り上げた薬剤は、広く用いられていて、しかし減断薬にひと工夫必要だと僕が感じているベンゾジアゼピンが中心になっています。本稿で取り上げたエスゾピクロン(ルネスタ)もその条件に合致するベンゾジアゼピン受容体作動薬ではあるのですが、実臨床の減断薬を念頭に置くと「リーフレット」のテンプレートに当てはめにくい側面があるお薬である(と僕が思っている)ため、独立した一編として書くことにしました。大それたタイトルにしましたが例によってあくまで私論です。
エスゾピクロンは一般に「非ベンゾジアゼピン」と称されますが、薬理作用機序はベンゾジアゼピン系薬物と同じであり(脳内のベンゾジアゼピン受容体に結合し、GABA神経系の伝達を促進することで催眠・鎮静作用を発現させる)、そのことからベンゾジアゼピン受容体作動薬に分類されます。
「非ベンゾ系」という呼称は誤解を招きますよね。
— Yukiya Sasaki/佐々木幸哉(精神科医, 製薬) (@YukiyaMEDICAL) March 30, 2020
ルネスタはアモバン(ゾピクロン)の光学異性体で、アモバン同様にチエノジアゼピン系の睡眠薬です。
ただ作用機序はベンゾジアゼピンと同じで、厚生労働省も「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」として分類しています。
急断薬はお勧め出来ませんね。
ここから先は
1,208字
/
1画像
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?