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「欣葉」のワタリガニと春雨の土鍋@台北

 11月の台湾の旅、後半は台北に2泊した。つらつら思い出すに最後に台北にきてから、もう15年ほどになるかと思う。かつての台北はのんびりしていて、街並みにもどこか懐かしさを感じたものだったが、いまは変わっているだろうと想像はしていた。
 台南から台湾高鐵に乗車し、約1時間40分の新幹線旅、台北に近づく。国際空港がある桃園に停車し、市内に入るともう一駅、板橋駅もある。東海道新幹線の品川駅みたいだと思ったりしているうち、台北車站に到着、地下にあるホームに静かに滑り込む。列車を降りて駅構内を歩くうち、まず駅そのものが真新しく、巨大化していることに目を見張る。台鉄、高鐵に加えて、台北と桃園を結ぶ空港線も開通しているようで、さらに以前から乗り入れているMRTもある。周辺の開発も進み、いけてる感じの商業施設が並んでいるようだ。うーむ「アジアのクールな大都会」ではないか。
 今回はオープンして日が浅いマリオットを宿泊予約していた。おもな観光地がある市街地の東北側で開発が進むエリアにあり、MRTの文湖線の剣南路駅という、まったくもってききなれない路線の駅が最寄り。界隈を歩いてみてまたびっくり。IT企業のオフィスが多いそうで、整然とオフィスビルや商業モールがあり、あわせて富裕層が住んでいそうな真新しい高層住宅が立ち並んでいる。うーむ、ますますクールではないか。ちなみにマリオットの近所に、巨大モール「美麗華(ミラマー)百楽園」があり、市内最大級の無印良品が入っていた。台湾の人はMUJIが大好きなんだそうだ。
 台湾最後の夜は、マリオットの1Fに入っていた「欣葉」で食事をした。市内中心部の本店をはじめ数店舗を展開する有名店であり人気店で、やっぱりおいしい、台北に行くと一回は食べると、台湾好きのお仲間からきいていたが、じつは食べたことがなかった。ちなみにかつて有楽町の西銀座デパートに出店していた時期もあったが、行けないまま撤退してしまった。ここの「欣葉」は、これもクールでラグジュアリーな内装だ。
 カタコト英語のコミュニケーションもスムーズ。サービスもよく、ロワールのソーヴィニヨン・ブランを1本とってカキ入りのオムレツなどの食事を楽しみ、メインはワタリガニと春雨の土鍋料理にした。ワタリガニ料理ではおこわが台湾名物だそうだが、台南でおいしいのを食べており、春雨をチョイス。カニの身をほじほじするうち無言になり、味がしみこんだ春雨とともに食べ続ける。台湾最後のディナーに大満足。
 今回台北では結果的にモダンな魅力を体感した。次回台北にきたら、街なかの下町風情があるエリアがどんなになっているか、ぜひ歩いてみようと思っていた。

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