ライカM11モノクロームを購入して(後編)
黒白
アンリ・カルティエ=ブレッソン(以下:ブレッソン)はフランスの写真家である。断じて、美味しいフィナンシェを販売しているお店ではない(それはアンリ・シャルパンティエ)。そんなブレッソンは生涯を通してモノクロームフィルムを愛用していたようだ。カラーフィルムで撮影した写真も残っているが、本人としては気に入らなかったらしい。あるインタビューでは『現実は混沌とした洪水だから、そのような現実のなかから、われわれはバランスのとれた方法で背景と形式を選択しなければならない。それなのに