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なぜ子牛さんのネタ曲「月面探査機!かぐや姫」は素晴らしいのか

こんにちは。なすなすおといいます。
すごい曲を聴くと、何かに圧倒されるような「これは…すごい…」といった気持ちになることがあります。ところが「何がすごいのか」はなかなか言葉にするのは難しいものです。そこで今回は子牛さんのネタ曲「月面探査機!かぐや姫」がなぜ素晴らしいのか理解するために、無い音感を総動員してサビ部分を分析してみました。
(基本的に以下ツイートの焼き直し記事ですが、後半に追加の考察を足しています)

偉大な原曲様

私が語るまでもなく、名曲中の名曲。作者はネタ曲投稿祭の主催者の子牛さん(https://twitter.com/cowshi504?s=21

サビのコード進行

上記ツイートにも書いていますが、耳コピの結果、以下だとしました。

キー:C♯マイナー
C♯m | A | B | G♯m |
Ⅰm | ♭Ⅵ | ♭Ⅶ | Ⅴm |

以下の記事を参考にすると、マイナーキーでもメジャーコードをメインに使って暗くなりすぎない進行、になっているようです。(ページで紹介されている進行は最後のⅤm がⅤ7なので、多少雰囲気違うかもしれません。)

コード以外の素晴らしい点

コード以外で個人的に素晴らしいと思う点はバンブーバンブーなどの繰り返しの使い方やダダ、ダダ、ダッダッダーンという乗りやすいリズムの部分だと思います。

マイナー?メジャー?

ここまでの内容をTwitterにあげたところ、C♯m | A | B | G♯m は Eメジャーの6453なのではないかという話を何名かの方からいただきました。そこから「出てきたコード進行をメジャー、マイナーどちらと認識するべきか」という疑問が湧いてきました。

私がC♯マイナーキーと推定した理由は、今回の曲のメロディがC♯から始まりC♯で終わったり、C♯を連打していたところからでした。
この考え方でも大体うまく推定できるようですが、どちらかというと「メジャー、マイナーどちらのドミナントが出てくるか」が決め手になることが多いようです。
そう考えると、
メジャーで考えた場合:B→G♯m のドミナント→トニックの動きがある
マイナーで考えた場合:(ハーモニックマイナースケールで考えた時に)G♯→C♯m のドミナント→ トニックマイナーの動きが「ない」
ということから、メジャーのほうが近いのかなと思われます。
したがって、結果的にこれはEメジャーキーと考えるべきなのかな…と考えました。

ただし、これがメジャーなのか、マイナーなのかを「正しく」決めなければならないかというと、そうでもないのかもしれません。
特に最近では曲の構成のひとかたまり(たとえばAメロ)の中でもメジャーマイナーが切り替わったりすることもあるので、結局「この部分はメジャーぽい進行だ、ここはマイナーぽい進行だ」とか理解できればそれでいいのかも知れません。

ちなみに、Twitterで何人かの方と上記のようなやりとりをしてる中、ご本人様はこうおっしゃっておりましたので、まさにメジャーかマイナーか決めることにあまり意味はないのかも知れません。

最後に

なぜ子牛さんの曲が素晴らしいか知りたくて分析をしてみましたが、最後には子牛さんの曲を題材にメジャーマイナーの判定について考えることになってしまいました。
決定的に「ここが素晴らしい」というところは分析しきれませんでしたが、耳コピでの打ち込みはすごくためになったので、また手隙の際に別の曲でチャレンジしたいと思います。

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